土曜日、
文化庁「生活者としての外国人」のための
日本語教育事業の一環で、
防災講座を実施しました。
この講座では、静岡県くらし・環境部
県民生活局 多文化共生課と
静岡県西部危機管理局の協力のもと、
起震車乗車体験ができました。
講座には既に通訳を仕事としている人、
日本語ができるので友人からよく通訳を頼まれる
という人たちが中心に集まりました。
また近年の傾向として、
講座には日本の大学、高校へ進学する若者が
参加してくれています。
活動が世代を超えて受け継がれてきていることを
実感し、ありがたく思います。
下記、この日の写真をご覧ください。
★「起震車乗車体験」
震度7…「地震の大きさ7」
揺れが始まる前から
怖くて手すりに捕まってしまいましたが、
県職員から、
「地震は突然来ます。ふだんは手すり、ありません」
「いつも身を守ることを考えてください」
とアドバイスをいただきました。
揺れが収まった後、
腰が抜けてしまうほどでした。
寝ている時に揺れたら?
これを体験した方は、
「全く起き上がることができない」と
言っていました。
寝ているときに揺れが起きたとき、
「起き上がれないと逃げられないのでは?」
ということを心配する声が聞かれました。
この対策として、倒れてきそうな家具の固定の
大切さを実感しました。
★「ARシミュレーション(津波体験)」
中を覗くと今見える視界が海の中に
あるように見えます。
とても怖いです。
家やゴミ、木材などが
流れてきました。
上と下で見える景色はどのように
違うでしょうか。
子連れの参加者は子ども目線でも
シミュレーターの中を覗いてみました。
今いる視界はすべて海の中に
すっぽり埋まってしまいました。
こんな状況に接したとき、
誰もが身を守るためには
どうしたらいいのでしょうか?
さて後半は座学のため、講座室へ移動です。
★自分の命は自分で守る(座学)
タガログ語資料を交えて
非情持ち出し袋については、
「一般的に必要と言われている持物」
「自分にとって必要な持ち物」
について、ワークショップで考えてみました。
非情持ち出し袋の実例を背負ってみたり、
中身を見せていただきました。
最後に非常食の試食をしてみました。
皆さんにとっては、ちょっと薄味だったようですね。
フィリピノナガイサは「生活者としての外国人」が
日本での生活に困らないような活動をしています。
年々、様々な在留資格の方が暮らすように
なっていますが、
長く日本に暮らしてきた身分資格の方々は、
新たに来日する方々のお役に立てることが
あるかもしれません。
ぜひ、この日に学んだこと、
感じたことを多くの方々に発信していただければ
幸いです。
ありがとうございました。