6月4日から、今年度の「バヤニハン日本語教室」も始まりました。
というわけで、改めてハロハロ教室やバヤニハン日本語教室(中区)、浜松市日本語教室(週末浜北コース)の写真を一気にまとめて下記、ご紹介します♪
今年度も毎週土曜日、フィリピノナガイサはフル稼働です!!
Maraming salamat po.
土曜日また会いましょう。
静岡県浜松市のフィリピン支援団体、NPOフィリピノナガイサのホームページです。フィリピノナガイサではフィリピン人のための日本語教室、フィリピン人のこどもための教育支援、フィリピン人の日本での生活支援、国際交流活動事業等の活動を行っています。
6月4日から、今年度の「バヤニハン日本語教室」も始まりました。
というわけで、改めてハロハロ教室やバヤニハン日本語教室(中区)、浜松市日本語教室(週末浜北コース)の写真を一気にまとめて下記、ご紹介します♪
今年度も毎週土曜日、フィリピノナガイサはフル稼働です!!
Maraming salamat po.
土曜日また会いましょう。
8月1日(月)「多様性を活かしたまちづくり2022 浜松」のセッション①「外国にルーツを持つ子どもと若者の課題解決に向けて」に当法人代表理事、松本義一が登壇します。
ハイブリッドでの開催で、
お申し込み締め切りは7月27日(水)
詳細は「こちら」
・・・
(下記、本シンポジウムのウェブページから抜粋)
来年度から浜松市の多文化共生施策の指針である「浜松市多文化共生都市ビジョン」が第3次計画期間を迎えるにあたり、多様性を生かしたまちづくりの実践をより進め、価値創造型の多文化共生都市・浜松に向けて考えるシンポジウムを開催します。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
~浜松市は多様性を生かしたまちづくりへの戦略的な取組として、欧州評議会が主導し、世界150都市以上が参加するインターカルチュラル・シティ(ICC)にアジアの都市として初めて加盟しています~
静岡県の「やさしい日本語」の取組事例のページに当法人の紹介がされています。ご覧ください。(こちら)
当法人は「浜松市地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業」に係る日本語教室のうち、浜名協働センター会場の取組の再委託を受けています。
5月28日・6月4日の2回(3時間/回)にわたり、まずは「ひらがな」の学習全てを終えました。「『ひらがな』の学習を6時間で教えるのは無理、覚えるのは無理」というご意見も聞かれれば、「『ひらがな』だけで3時間やり続けるなんて、一体どんなカリキュラムなの?」という疑問のお声も聞かれたりします。
また、全国で定住外国人向けに行われるアンケートの問いに多い「『ひらがな・カタカナ』できますか」に対して、「少しできます」「ほとんどできません」という回答が多いことも見受けられ、どうしたらよいのかと考えてきました。
様々な思いが交錯する中、針の穴に糸を通すような心持ちでこの事業に向き合っているのですが、「少しできる」というのは「できる」ですし、「ほとんどできません」も「少しできる」というように解釈できます。このことから私たちは「自己効力感」というキーワードにたどり着き、これを上げる支援をすることで、委託を受けた目的を果たせないかと挑戦しています。
以下、2回にわたる「ひらがな」支援の報告です。
★五十音に触れたことがないという人は(ほとんど)いないということに着目
定住者の場合、「ひらがな・カタカナ」が「できない」という視点に立ちますと「ふりだしにもどる」という状況に陥ります。しかし、五十音表を見れば、多くの方は「aiueo/kakikukeko…」の配置で並んでいることをご存知です。また簡単な語彙なら、それを読むこともできます。このことは、音と文字が一致している証だと思いますが、さらに多くの音と文字を一致させていくには、どのような梯子を掛けるのが良いのか、活動を考えてみました。しかも、能動的に取り組みたくなる支援を重視しています。
★「あいうえお、かきくけこ…」と唱えながら、文字カードを並べていく
音と形のマッチング作業をしていきました。並べてはバラバラにして、また並べ直してを繰り返し、一つ一つの音に対する形を覚えていきます。この事業には4名の講師・補助者がいますので、皆さんの自主学習を見て回り、支援しています。
(文字カードは昨年も使用しました。「こちら」)
アナログな感じのする文字カード…。スマホやタブレットでもいいじゃないかと思いますが、意外とこういう小物が意欲をかきたてることもありますね。学習者の学習観に寄り添うことも大切にしています。
★音と形を覚えた後に書いてみる
かねてから、知らない音と形をやみくもに書いてひたすら覚えるというのは効果が上がらないのではないかと考えていました。と言いますのも、多くの学習者は「百円均一ショップでドリルを買って何度も書いて勉強した。でもできない(できたという実感が得られない)」と言うのです。そのため、下記の梯子を考えました。
①音を覚える(知っている)
②知っている音の形を覚える(読めるor推測できる)
③②を踏まえた上で書いて、音と形の記憶を一致させる
④たくさん書いた文字の中から「ベストオブ”あ”」「ベストオブ”い”」…を自身で選ぶ。それらを教師や補助者・学習者にも意見を求め、「そうだね」「私は、こっちの”あ”もバランスがいいと思う」などやり取りする。
ちなみに、「ひらがな・カタカナがほとんどできない(できるという実感が得られない)」ということで、自己評価を上げるのに足りないのは、おそらく③の「書くこと」への自信のなさなのではないかと思われます。
「書ける」に至る梯子がない限りは、自己効力感が上がらないのではないか?!ということに気づいたのですが、「梯子を掛ければできる」という支援のあり方は、当法人の得意とするところでもあります。
いっぽう、少なからず社会の側が「書ける」を求める限り、個人の自己効力感に影響を与えているという現実も否めません。私たちは自己効力感を上げられないような社会の風潮を作ってしまっていないか、あわせて考える必要があるということも添えておきます。
★「覚えた」「書けた」という達成感を確かなものにするための工夫
「できた!(という実感)」を見える化するために、どんな題材がよいか考えました。そこで、「五十音の穴埋めがすべて自力でできること(HICE「ひらがな・カタカナれんしゅう帳 p.70 )」をクラスの共通目標に据えました。五十音を順番に書けることを求めたのではなく、皆さんに味わっていただきたかったことは、何も見ずに自力で穴埋めできたときの「気持ち」でした。やってみてどうだったかをうかがったところ、「達成感を感じた」「うれしい」「挑戦するのが楽しかった」「ありがとう」と前向きな感想が聞かれました。
~そうですか!私たちもうれしいです^^~
(みなさん、目標に向けてご自宅でも勉強を頑張ったのだと思われます)
また、このクラスへ来たばかりの時、読めるけど書ける文字が一つもなく、自信を失くしていた方が、2回を終えてほぼ「ひらがな」読み書きをマスターしました。聞けば「子どものころ、兄弟が多くて十分に勉強できる環境ではなかった。子どものとき、もっと勉強したかった。今から勉強を頑張ろうと思う!」ということで、熱意を聞かせてくださいました。その方は未就園児のママさんでもあります。
~「ひらがな」の学習が、ご自身の人生を振り返るまでに至ったのですね。私たちにそのようなお話を聞かせてくださいまして、感謝します~
(このようなご自身の学びに対する気づきやお気持ちが、ママとしての支えにもなり、次世代に受け継がれるようでしたら幸いです)
・・・
こうして、学習者自身が納得して「できた」を獲得してもらうために奮闘しているのですが、これには「キャリア教育」の分野からいくつか手法や理論にヒントをもらいながら運営をしています。今後、折に触れてそれぞれご紹介できればと思いますが、本記事にはキーワードのみご紹介します。
・自律学習
・ピア学習
・自己理解
・受容・共感・自己一致
・自己効力感に大事な4つの要素→遂行行動の達成・モデリング・社会的説得・情動喚起(なお自己効力感は自己肯定感とは違います)
そして何よりも、このクラスは「チームティーチング」が肝になっています。教師・補助者も学習者と一丸となって協力し合い、教室に関わることで、「多様な評価」による関係性づくりを醸成しています。
さぁ、来週からはカタカナの勉強です。クラスは8月まで。後半は生活漢字も取り上げていきますよ♪
Maraming salamat po.
事務局の半場です。5月26日、静岡県立大学「地域みらいづくりフェロー」認定証授与式へ参りました。この称号は、当法人がいつも大変お世話になっている同大学、国際関係学部の高畑幸教授にご推薦いだたいたものです。
(認定式の記事はこちら:静岡新聞 2022.5.28)
ところで、当団体は四半世紀を超え、確実に次世代が育っています。また近年は、フィリピン以外の国の方々も参加するようになりました。
こうした団体の歴史や取組を、社会教育で大切な考え方「知の循環型社会」をキーワードに、昨年、大学生(国際関係学部・食品栄養科学部・看護学部・経営情報学部の約30名)に講義する機会を頂戴しました。
この「知の循環型社会」というキーワードが、同大学が柱に掲げている「教育」「研究」「地域貢献」「国際交流」を軸にした「地(知)の拠点」という教育観にもつながり、今回の認定に至っています。
今年度は10月にまた、登壇の機会をいただきます。フィリピンの方々に向けた活動を中心とする当法人ですが、地域貢献の枝葉も伸びています。
Maraming salamat po.
これからも、みんなで地域をつくっていこう。
(写真は、授与式に参加された皆様と)
・・・
(おまけ)
上述の通り、昨年は4つの学部生に当法人の取組についてお聞きいただきました。講座後のアンケートでは、研究分野ごと(学部ごと)に、得られた感想に特色が見られました。
経営情報学部の方々からは、「人口動態」「社会保障」「NPO法人の資金調達」に関心が集まりました。
国際関係学部の学生たちからは、「交流・コミュニケーション」「日本語教育」「市民活動」「多文化共生」「異文化理解」「場づくり」「支援活動」「助け合い」というキーワードを入れたコメントが多かったです。
食品栄養科学部の皆さんは「イベント」について、看護学部の学生さんは「高齢者世帯の増加から介護、終末期ケアへの備えが必要」…など。
学生さんたちのお声を通じて、私たちの団体について改めて見直すことができました。引き続き、よろしくお願い致します。
学習者の皆さんのニーズの一つに「きれいに書きたい」というのがあります。
しかし、よく考えてみると「きれい」というのは見たり感じたりする人の主観に左右され、追求するのは難しいです…
講師から見ると、どれもきれいに見えますし、ちゃんと読める字で書かれていると感じます。
このクラスでは教材やプリントをたくさんお渡しし、板書でコツを説明もいたしました。あと大事なのは、自己評価による自己効力感が背中を押すことかなと思います。
「そっか、私はここを揃えていなかったから、バランスが悪かったんだ!」「ここをもう少し長く書けばよかったんだ」と言いながら。見本と自身の字を見比べて、各々、納得のいくように直しています。個人が納得して書いた字を、しっかりと認めてあげることも、このクラスの重要な役目になっています。
また、クラスの仲間と書いた文字を比べて、アドバイスし合うことも自然発生的に始まっていて頼もしい限りです。
(「トメ・ハネ・ハライの「ハネ」は、アルファベットにはない感覚だけど、『チェック』のペンの動きで再現できるよ!」というやり取りも。なるほど!!)
いっぽうで、みなさんのこうしたニーズの背景には、「私たちの社会が、過度に読み書きを求めている可能性がある」ということを示唆しているのかもしれません。
日本語学習の機会を提供しながら、後者のような課題を社会へ働きかけることも、当事者団体としての当法人の使命となっています。
この教室は、今日から8月6日まで続きます。
こんにちは!
いよいよ5月14日から、2022年度の活動がスタートしました。
午前中は総会!正会員が自宅からオンラインで勢ぞろいしました。会計・事業報告、年間予定などを行い、身が引き締まります。
1時間後には対面で、それぞれが担当する教室会場へ移動し、初回オリエンテーションの実施!!(フル稼働の土曜日です)
参加者たちにクラス説明や活動へのご賛同を頂戴しました。今年度はオリエンテーションの段階から2会場、同時スタートです。
①今年で14年目に突入する南部協働センターでの教室活動(ハロハロ教室・バヤニハン中区教室)
「毎週土曜日午後、南部協働センターに行けば、フィリピン人の相談にのってもらえる場所があるね!」をモットーに曜日・時間を変えずに継続してきました。今年度もよろしくお願いします。
②今年度から拡充!浜名協働センターでの教室活動(浜松市日本語教室「浜北区コース」・バヤニハン浜北教室)
HICE作成の「ひらがな・カタカナれんしゅうちょう」を使って勉強します。浜松市から1人1冊支給され、このクラスへ通うのをみなさん楽しみにしてくださいました。
(一瞬、マスクを外して撮影)
(久しぶりに託児を復活したところ、お母様たちの参加率が高まりました)
なお、浜名協働センターでの教室については、すでに定員に達しているので、締切とさせていただいていますが、生活相談などには随時対応します。また、秋以降の教室にはご案内できますので、お気軽にお問合せ下さい。
filipinonagkaisa@yahoo.co.jp
皆様。今年度も、よろしくお願い致しますm(__)m
NPO法人フィリピノナガイサスタッフ一同
2月14日に行われました、「文化庁 日本語学習動画サイト『つながるひろがるにほんごでのくらし』の活用セミナー」について、発表部分が公開されました。
当法人の「バヤニハン日本語教室」ではチームティーチングで、学習者・地域住民・教師・支援者たちの…。参加者同士の学び合いとして、本教材を活用しています。
当法人の発表部分は「こちら」
セミナーの詳細は「こちら」
当法人は今年度も、文化庁が推進する地域における日本語教育に対する支援事業のうち、「生活者としての外国人」のための日本語教育事業 地域日本語教育実践プログラムを受託することになりました。
本プログラムは、今年度より従来からのプログラムA・Bを終了し、令和3年度から実施を開始した地域日本語教育における「特定のニーズ」に特化した日本語教育を実証する内容(旧プログラムC)に一本化し実施するものです。
本プログラムにより、実施される内容が普及することで、日本語教育に対して特定のニーズを持つ外国人等の課題解決につながることが期待されています。
詳細は文化庁のHPに掲載されています。今年度もどうぞよろしくお願い致します。
***
令和4年度「生活者としての外国人」のための日本語教育事業
地域日本語教育実践プログラムの採択について「こちら」
令和4年度事業委託先一覧「こちら」
春ですね。桜がチラホラ咲き始めています。さて、本日は令和3年度文化庁日本語教育大会(Web大会)ページが公開されましたので、お知らせいたします。
この中の、「つながるひろがるにほんごでのくらし」利用者の方々へのインタビュー に、当法人が動画で回答致しました。(3分27秒あたりから)
学習者、スタッフ一丸となって出演しましたので、ぜひご覧ください。とくに学習者・フィリピン人スタッフによる「つなひろ」の活用法や意見は必見です^^
(なお、インタビュー回答は2021年11月時点のものになります)。
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その他、 今年度は「参照枠」についてのシンポジウム動画をメインコンテンツとして、日本語教育施策や「日本語教育の参照枠」の説明動画のほか、地域日本語教育の総合的な体制づくり事業において総括コーディネーターを務めていらっしゃる方々や、日本語教育人材の研修プログラム事業の委託団体の皆様の御協力を得て、全国でどのような取組が進められているのかを具体的に知ることができる動画もアップされています♪