フィリピノ語スピーチコンテストの顔合わせしました♪

2月13日(日)はままつグローバルフェア内で実施する「フィリピノ語スピーチコンテスト」の出場者の方々が少しずつエントリーしてくださっています。

先日、第一回の打ち合わせをしました。当法人のフィリピンスタッフとコンテスタントをマッチングし、ペアで練習をして本番を目指していただきます。

こうご期待!!

一緒に出場してくださる仲間をまだまだ募集しています。詳しくは「コチラ」をご覧ください。

 

2月13日「フィリピノ語スピーチコンテスト」の参加者募集中!

2月13日「はままつグローバルフェア」内で、フィリピノ語スピーチコンテストに出場しませんか。優秀者にはトロフィーや賞品などの授与があります。お楽しみに♪

事前練習や本番は、オンライン・オフラインから選べます。

本コンテストは、浜松市共催、HICE後援、文化庁委託「生活者としての外国人」のための日本語事業の一環として行います。

 

参考までに…

過去、当法人の松本がフィリピンダバオで出場した「フィリピノ語スピーチコンテスト」の様子はコチラ

ズバリ!「つながるひろがる にほんごでのくらし」(日本語教育を行う人材の養成・研修の実施)

事務局、半場です。(本日は名乗らないと、下記ご報告が進みませんので失礼致します。よろしくお願いします)。

さっそくですが、文化庁委託「生活者としての外国人」のための日本語事業のうち、「日本語教育を行う人材の養成・研修」第二期が無事に終わりました。

今期最後にあたる12月18日は、東京にほんごネットの有田玲子先生にご講義をお願いしました。

先生はこの日のために、なんと9月20日の第一期から全9回、全てにご参加くださり、「”日本語教師・支援者の”Can do」を一緒に考えてくださいました。

6月に講師依頼をさせていただいてから、毎月3時間近くミーティングを繰り返して参りましたので、本番終了後は先生も私も、「(何かを!?)出し尽くしましたね」という感じでした。

というわけで、思いの詰まった第二期最終回のご報告です。

 

(前半)

★つなひろ概要

★質問づくり(昨年度の講座 もご参照ください)

 

(後半)まず有田先生から、私たちの出会いや日本語支援者としてのモヤモヤについて、「打ち合わせであんなこと話したよね、これも話したよね」ということをご参加者の皆さんに共有してくださいました。

皆さんもそれぞれの現場で抱えているモヤモヤがあるはず!今日は一緒に語り合いましょう。ちなみに半場のモヤモヤは、「日本語教師のマインドセット(専門性)と言われる昨今、コーディネーターとしてやるべきこと・やりたいことはたくさんあるけど、限られた教室時間数でどうしたらいいの~(悲鳴)」というものでした。

そこでこの半年、先生から出されていた宿題が、ズバリこちら!

この宿題について、有田先生の真意は「今は半場さんしかできないやり方になっているので、他の人にも”つなひろ”を使いやすいようにしてみてください」ということでした。これは、大きな宿題をもらったな~(++)(笑)これが今年6月のことです。

そして12月になり、この宿題に向き合って半年経ちました。今回は有田先生からご質問を受けながら(しかも講座という公開形式で)、「つなひろ」を使った活動の収穫、レベル1・2・3の違いで気づいたことや活動事例をご紹介しました。

活動の事例は「こちら」をもとに、お話しました。私が気を付けていることと言えば、教室活動に欠かせない「教案」と「ポートフォリオ」に型を作ることで、「Can do」がぶれないようにということになります。

つなひろを使った活動の「収穫」「気づき」については、来年2月に文化庁主催「つなひろ活用セミナー」に登壇することが決まりましたので、そちらでもう一度お話させていただければと思います。(告知開始しましたら、本HPで公開します)

キーワードは「余白」です。余白を作ることで教室活動に関わる人が増え、その方々は共生社会に関心を持ち、当事者になって教室の外(社会というリアル)へつなげてくださっています。こうした関わりが、日本語教師のマインドセット(専門性)にもつながっていきました。

数多ある日本語教材で、なぜ「つなひろ」を使ったのかという思いも、文化庁事業の受託団体として、今回お伝えする機会をいただきました。

さて、ここまでがフィリピノナガイサの半場の場合…なのですが、ご参加者の皆さんはいかがでしょうか。今回は、フィリピノナガイサの学習者が使っているポートフォリオを使って、現場でのモヤモヤや本講座での気づきなど、なんでも書き落としてみましょう。

そして、書き込んだポートフォリオをもとに、ご参加者の皆さんとおしゃべりをしてみてください。皆さんは本シリーズ講座でどんな学びがあったでしょうか

・・・

最後に、本シリーズ講座を通して先生にとっての学びもお聞かせくださいました。(有田先生、ありがとうございます)

先生は「余白」というところをキーワードとして、もう一度お言葉で返してくださいました。「場」「カリキュラム」「ファシリテーション」の3つの要素があってこそなんだけど、「余白」はその外にあるのではなく、実は「3つが重なったところ」にあるのではないか?

日本語教師・支援者はこの3つをどのくらいの面積で重ね合わせて「余白」を作るのか。そのようにまとめてくださいました。

・・・

講座後、ご参加者の皆様が続々とアンケートで本講座の感想を寄せてくださいました。お声として多く聞かれたものを「一部」で恐縮ですがご紹介します。

・本日の有田先生のお話もまとめとして素晴らしい回だった。

・作成者のお一人である有田先生から、「つなひろ」の概要や考え方が聞けてとてもよかった。使い方がよくわかり理解が深まった。使ってみようと思った。

・とても良かったです。オンライン、対面の両方で実践できそうです。ありがとうございました。

・フィリピノナガイサの講座は内容が濃い。実践的で、とても参考になった。

・制度趣旨に基づく活動の在り方を考えることができた。

・終わってしまうのが寂しい。これからも、今回のご参加者の方々とご縁をつなげていきたい。

・ブレークアウトルームで全国の方とお話することができたことは、コロナ禍で貴重でした。話す時間も多く、情報共有もできて良かった。

・ポートフォリオの意義を感じた。これからの活力になりそうな時間だった。

・3か月間、とても面白かった。

・ボランティアの目的は何か、再確認できました。

こうして、第二期が終わりました。

本講座の特徴として、講師の皆様が口をそろえておっしゃるのは、「フィリピノナガイサのご参加者は学びが濃く、深い」「こんなにアンケートをしっかり書いてくれる講座って、ないですよ!素晴らしいですね!!」ということでした。

しかし、これもひとえに9月以降、講師の諸先生方がたすきを繋いできてくださったおかげです。また、ご参加者の皆様が各地現場で課題意識を持って努力されていらっしゃるということなのだと思います。

皆様のアンケートでのお声や成果物については、もれなく文化庁へ報告して参ります。この場をお借りして関わっていただいたすべての皆様に、心よりお礼申し上げます。

みなさま、また会いましょう♪

NPO法人フィリピノナガイサ 半場和美

 

 

 

「やさしい日本語」講座のご報告╱静岡市清水区「船越生涯学習交流館」へいってきました

12月25日、静岡市清水区にある船越生涯学習交流館様から、「やさしい日本語」の講師依頼を受けて行って参りました。

こちらの施設、建物自体は築48年。以前は旅館だったそうですが、平成2年に地域の拠点として同センターとして区民の皆様に親しまれてきたそうです。

令和4年3月には改修工事のため閉鎖し、2年後にリニューアルするということですが、工事中は場所を移して施設を継続するとお聞きし、安心いたしました。

そんな施設の転機という大事な時期にお招きいただき、また区民の皆様の学びに「やさしい日本語」というテーマをお選びいただき、光栄です。

講座室に到着してすぐ、大きな窓から富士山が見え、出迎えてくれました。

反対側の眼下には、船越堤公園が広がっています。キンクロハジロという渡り鳥が悠々と泳いでいます。

なぜ、こんなにも施設周辺のご紹介をしっかりしているかと言いますと…

その答えは、本記事の後半へ続きます。さっそくですが、

①いつものように団体紹介をしました。自助努力団体としてスタートしたフィリピノナガイサですが年月を経て、今では日本人の会員も参加しています。グループメンバー間の交流はフィリピノ語はもとより、日本語も使われています。

 

②次に「やさしい日本語ならわかる」という人がいることを数字でご覧いただきました。ここまで、プロローグです。

 

静岡県「話そう、やさしい日本語。」の動画視聴をしました。こちらの動画は、「やさしい日本語」の概要がわかります。

 

④その後、「はさみの法則」の補足をしまして、

 

⑤段階を追って、難しいと感じる→やさしく感じるを体感を。

・聞くだけはどうか

・ふりがな・スペースなしのレイアウトはどうか

・ふりがな・スペースありだとどうか

・写真が入るとどうか…

まずはUD的な視点で「見た目」の段階を体感していただきました。

 

その後、皆で「はさみの法則」を使ったワーク活動へ。

今回使用した題材はこちら。船越生涯学習交流館のHPから、施設紹介の箇所です。

ワーク活動中は、こんなお声が聞こえてきました。

・「隣接」が難しいじゃん~

・周辺の自然について、あれもこれもいらん。ここは桜が有名だから、桜のことだけ言えばいいわよね?

・文化の香り高いって、何?!

・「船越生涯学習交流館」って名称は長いから、私たちも普段、使わないじゃんね。「船越交流館」はどう?

・「地域と行政とつなぐ情報センター」はキーだから、絶対入れないとダメだよね

・「各種講座を開催する」は、「色々な講座」に置き換えましょうか。でも、「開催」も難しい ですよね…

・後半は、「大人も子供も利用しやすいセンターを目指しています」でまとめちゃいましょう

・これ、元の文章がおかしいんじゃない!?

など。

ちなみに元の文章は「おかしい」とダメ出しされるものではなくて、それだけ「思いの詰まった施設」というところがとても大事だと思います♡

あれもこれも伝えたいこと、知ってほしいことがあって魅力ある施設だからこそ、ちょっとした工夫で、その思いをわかりやすく伝え、「誰でも」気軽に集まることを呼び掛けるものになりますね。

 

⑥「ワークをやってみて、いかがでしたか」

・言葉を短く切ったり、簡単な言葉に置き換えることが難しかった。日本語のバリエーションがすぐに浮かばなかった。

・外国人が思ったよりも多く、でも日本語でもわかるというデータがあるなら、「やさしい日本語」を勉強して伝えなければと思った。

・元の文章を作った方の思いを汲み取りながら、どこまで変換していいのかと言うことについても悩んだ。(「そうなんですよ、通訳者はこれと同じことをいつも感じて仕事をしていると思われます…」なんて共有も。また、「最近では『やさしい日本語』は多言語対応の一つになっているんですよ」というお話をさせていただきましたが、皆様、驚いていらっしゃいました)

・やさしい日本語は難しいんですね。

…そうなんです。毎度、同じ締めくくりで恐縮ですが、「はい、難しいと思います」。

 

⑦今日、取り組んでいただいた「やさしい日本語」は書き言葉でしたが、皆さんが相手を想像しながら言葉を選んだということ自体が、「やさしい」ということなのだと思います。

⑧そして、話すときは、ぜひ目の前にいる人と「どうすればもっと話すことができるか」を大切に、伝え方のバリエーションを増やしていただければ幸いです。

 

⑨最後には、

文化庁日本語学習動画サイト「つながるひろがるにほんごでのくらし」からパンフレットをお渡しし、教室活動での動画活用事例をお伝えしました。こちら、ご興味をお持ちいただき、「使ってみたい」というお声を頂戴しました!

静岡県やさしい日本語バッジプレゼント(普及のご協力、よろしくお願いします)

 

⑩(コロナ以前の)この写真でフィニッシュ

こちらの写真をお見せしたところ、ご参加者の方々から具体的なご質問が出てまいりました。「実は、こういう活動をしたいと思っていた」という方が複数いらっしゃったのです!

・これは、大人の教室ですか。教えているのは日本語だけですか。子どもの勉強は誰が見ていますか

・全員フィリピン人ですか?

・この中に、日本人はいますか?

・これは、場所はどこですか?

など。

・・・・

今回のご参加者は普段からこちらの施設を利用されている方々、自治会関係者、施設職員の方々でした。この施設に「やさしい日本語」を取り入れたいという熱意をお持ちの職員さんがいらっしゃって、お招きいただきました。

職員の方があとで、こんなご感想を寄せてくださいました。「私どもの施設利用者は高齢化していて、ワーク活動はあまり興味が持てなかったり億劫だという人が多いんだけど、今日は全員がワークに集中していたので驚きました。やさしい日本語は大事だけど普及しないことが悩みだったので良かったです」とのこと。

うれしいお言葉でした。

~~~

下記、今回お伺いした事務局としての「学び」を書き留め、結びます。

「やさしい日本語」のワーク活動に、「その現場にとってのリアルな素材」を扱い、「言語化する」「反芻する」ということで2つの気づきを得ました。

ひとつは「自分ごとになる」ということです。当事者になることで初めて、「やさしい日本語」に関心が向くということはあると思います。

もうひとつは、「これまでも目の前にあったんだけど、当たり前すぎて見過ごしがちだったもの」が息を吹き返したり、よみがえったりすることです。こうした機会が原点回帰となり、その現場のもつ本来の機能を再考するきっかけになったということでした。

今回のケースですと、現場の皆様で「船越生涯学習交流館とは、どんな施設?」ということを「やさしい日本語」を媒介にして向き合って、言語化していく…

この作業自体が学びであり、自分たちが共有して使う「モノ」「コト」の価値をグッと高めていらっしゃるようでした。(今年は、積志中学校でも似たワークを実施し、校章についての説明文の言いかえに取り組みました「こちら」)

こうした取組が、「誰もが」参加しやすい土壌づくりにつながっていくと嬉しいです。お声がけいただいた船越生涯学習交流館様、この度は貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。

Maraming salamat po.

・・・・・

船越生涯学習交流館ツイッターでも、報告をご覧になれます「こちら

 

市民社会のイベント学「『ことば』の交流が生まれるレクリエーションを考えよう」

11月23日(木)、「生活者としての外国人」のための日本語教育事業のうち、日本語教育を行う人材の養成・研修を実施しました。

20211123 萩元直樹様 資料

昨年より「学社連携」を同日開催するようにしていますが、前半の講師には社会教育主事の萩元直樹さんをお招きし、「ことば」の意義についてレクリエーションと交流という視点で考えました。

 

ところで次の2つの説明をご覧ください。

①場づくりとは人と人との相互作用の可能性を引き出すために行うこと→「外国人材受入れ・共生のための総合的対応策」の”円滑なコミュニケーション”に通じそうです。

(参考)外国人材受入れ・共生のための総合的対応策

 

②学びを通じた「まちづくり」→「日本語教育の推進に関する法律」の”地域の活力向上に寄与するものである”に通じそうです

(参考)日本語教育の推進に関する法律

萩元さんのお話で面白かったのは、「まちづくり」を山登りに例えてお話いただいたことです。「『まちづくり山』という山頂(目的)では、みんな同じ景色を眺めたいと思っているけど、各分野にも多文化共生の諸課題はあるし、団体によって取組の主体も目標も違う。それぞれが同じ山頂(目的)を目指しているからこそ、補い合うよう連携がするとよいですね」ということでした。

ところで本シリーズ講座にご参加いただいている方々の多くは、どちらかの団体に所属なさっています。当法人もそうですが、実は団体の存在自体が集団の相互作用を持ち合わせて教育的意義に結びついているというのが、市民団体継続の鍵と言えそうです。フィリピノナガイサ設立から四半世紀の歴史も、そうやって脈々と受け継がれてきたのだと、お話を伺いながら感じました。

参加者の講座後のアンケートでも、この「集団で学び合う」「社会教育の意義」というところへのコメントが多く、ご関心が高かったことが伺えました。

社会教育の真骨頂ともいうべき「課題」に向き合うことで、さらに学びほぐしたり、学び合いが深まったりする循環を意識することも、団体そのものが学びを継続していくうえで大切な視点なのですね。

レクリエーションは継続を意識した「学びほぐし」が、より効果的ということがわかります。このことが、これまで萩元さんから何度も伺っていた「知の循環型社会」にもつながることなのだと、改めて実感いたしました。

そのほか、萩元さんがこれまで実践したレクリエーション活動の一部をご紹介いただきました。その具体例を伺って、私たちだったらどのような活動するかをブレークアウトルームで話し合い、考えてみました。

9月20日から第8回目を迎えたこの日、ご参加者のみなさま同士でもネットワークと関係性が深まってきており、このブレークアウトルームでの意見・情報交換の時間が大変貴重だったと、後のアンケートでも好評でした。

そして、他のグループでは何が話し合われていたのか、「共有」は大事ですね。

下記、チャットに書き込まれた内容を一部ご紹介します。

・こども食堂で食事をしながらお話をすることがレクレーションになっているというとこに気付かされました。

・前例踏襲を現状にあったものにしていくことが必要。私たちもレベルアップしていかなければと思った。

・活動のヒントをもらってよかったです。

・なんでもない小さなきっかけが人の価値観を大きく変容させる。

・普段の教室ではなく季節のパーティーやお花見で持ち寄りにすることで、参加者の方が張り切ってお国のものや手料理を持ち寄ってくださると聞いて、それを美味しいね、と食べたり、作り方を聞いたりというのは、良いコミュニケーションツールだと思いました。

・食べ物や歌、アニメなど

・日本語を勉強するという意識が強くて、リクリエーションという考えはありませんでした。例えば、歌を日本語の拍を教えるのに使いますが、もっと楽しめるようにして行けたら、と思いました。

***

このメンバーで「学社連携」、後半の成田潤也先生(神奈川県教育委員会指導主事)の講座に続きます。

職業訓練の募集が始まりました(動画、説明会、チラシ4言語)

1月28日(金)から、職業訓練(販売サービス科)がはじまります。

①動画

・タガログ語はコチラ

・ポルトガル語はコチラ

・元受講生による、訓練のご感想はコチラ

 

②説明会

事前に説明会をします。訓練の参加についてのご質問等、お気軽に問い合わせください。

③チラシ(4言語)

★英語

★日本語

★ポルトガル語

★スペイン語

 

自主・自律の精神を養うために、学びの履歴を「見える化」しよう(成田潤也先生)

11月23日(木)、「生活者としての外国人」のための日本語教育事業のうち、日本語教育を行う人材の養成・研修を実施しました。

昨年から意識している「学社連携」ですが(前半は社会教育主事の萩元直樹様の講座)、後半は、講師に神奈川県教育委員会指導主事の成田潤也先生をお招きし、「自主・自律の精神を養うために、学びの履歴を『見える化』しよう」というタイトルでお話を伺いました。

さっそくですが、皆さんは「ラップブック」というのをご存知ですか。ラップブックは、アメリカのお母さんが考案したLap(学び)を記録する手作りの本だそうです。(ラップブックについての動画

★1つのテーマで1冊作成する

★決まった作り方はない

★学習内容とプロセスを記録するもの

★最後は作品(学びの記録になる)

★後の学習で再利用できる

ということで、本日の講座タイトルそのもの!

こちらは、ある学校で実際に生徒さんが作成したラップブック!立体的で、紙を開くのがワクワクします♪

 

また、ラップブックはまず簡単なところから、「配布プリントを”ひとところ”に溜めておくだけでも、学びの記録が見えていいですよ」と、実例を見せていただきました。日本語教室でも、プリントばらばら、ぐちゃぐちゃ、紛失…という事態はあるあるなので、ぜひ参考にしたいものです。

 

成田先生の教育実践例では、機械翻訳を使った子どもたちがその学びを記録しておくためにラップブックを活用したそうです。授業時間は限られているものの、ラップブックなら楽しくて、ついつい自主的に作成したくなっちゃう♡個人の空いた時間に進めていけますね。

 

さて、休憩を挟んだ後は参加者がブレークアウトルームに分かれて、「日本語教室でラップブックを取り入れるとしたら、どんな活用法があるか」を考えてみました。

ところで、先生がご紹介くださったMentimeterというアプリが優れもの。互いのブレークアウトルームでの話し合いも、Mentimeterに投稿すれば、参加者全員で共有できます。

おかげで、議論が活発化しました。

講座全体に一体感が生まれますし、他のグループの意見に触発を受けて、「あ、こういうのもあるよね」と思い出したり…話がどんどんはずみ、膨らみます。(こんな感じで、続々とアイディアが投稿されていきましたよ)

面白い意見が届きました!「このシリーズ講座のまとめ」(笑)

このご意見から、なんと12月18日の最終回(講師:有田玲子先生)では、本当に参加者全員がポートフォリオを書いてみるというワークを取り入れることが決定しました!

本講座はシリーズ化しているので、講師陣の間で学びのバトンが託されてきたことも特徴です。

その他、ご参加者の皆様から寄せられた意見は次の通りでした。みんなで考えると、こんなにもたくさんのアイディアが!すごい!!!みなさん、ありがとうございます。

早速、当法人でもラップブック作成を授業の中で取り入れてみました(こちら)。「授業時間が足りなくて、もっと凝ったものを作りたかった」と言って、翌週「自宅で続きをやってきました」という学習者もいました。こうして、大人の学びにもラップブックは有効だということが、早くも実証されました。

当法人の日本語教室に、ラップブック作成という新しいワーク活動のアイディアが増えて、心強いです(#^^#)

成田先生、どうもありがとうございました。

 

(11月23日講座のご参加者の皆様)

 

 

 

 

 

バヤニハン(テーマ:税金)/ハロハロ/青年クラス/面接作文クラス

土曜日の報告です。

 

★バヤニハンクラス

・11月13日(土)→給与明細に出てくる語彙の漢字や意味を勉強しました。

・11月20日(土)→ゲスト講師に、税理士・社会保険労務士の先生をお招きしました。

・11月27日→「つなひろ」レベル2,シーン10-2「これはしょとくぜいです」を使いました。(今日はこのご報告です)

 

というわけで、本日の教案から。

パワーポイントは使わずに、各自、スマホを使って「つなひろ」の動画やスクリプトを見て、動画から聞こえた語彙やフレーズをクラスでシェアします。

そして、今日のポートフォリオで、目標を確認してスタート!

動画の冒頭、「佐藤さん、ちょっと教えてほしいことがあるんですけど…」という相談の申し出を、このクラスの皆的に別の言い方も考えてみると…。

・知りたいことがあるんですけど/聞きたいことがあるんですけど

・ちょっといいですか。

・これ、おしえてください。→指さしで使えるので、便利!!

 

「つなひろ(動画)」や翻訳があり、場面やシチュエーションがわかるので、ふだん自分たちが使っている言葉も出てきやすいですね。

「あ~、それいいね」

「こんな表情で言うといいよね」

というのをみんなで確認したり共有しました^^

 

また、話を切り出すときには「何の話か」を伝えることも大事ですね。動画では「給料のことなんですけど」となっていますが、この「給料」をほかの語彙に置き換えて、シチュエーションを考えてみました。

「駐車場のことなんですけど」と書いた学習者によると、

初めて行く場所で

・駐車場の有無

・有料か、無料か

を知りたいそうです。車社会・浜松ならではのご事情です。同じ浜松に暮らす仲間として「この表現、すぐ使えるよね~」と共感しながら、クラスが展開されています。

ところで動画に出てくるオウさんですが、「所得税?↗」「住民税?↗」と聞いています。この様子から、果たしてオウさんは所得税と住民税のことがわかっていたのでしょうか。

聞こえた言葉を声に出して語尾を上げてみたり、聞こえた通りに返すだけでも、「わからない(教えて)」という機能を果たします。「すみません、もう1回お願いします」のほかにも、「わからない、教えて」というメッセージを♡

意思疎通に使えるサインのバリエーションを増やして、会話のキャッチボールを上手にしていきましょう。

さて、休憩後は皆でワークをしましょうね。

本日のワークは、「税金に関する語彙リストを、各自作る」でした。

画用紙や色ペン、シールを自由に使ったんですが、大人の学習者たちがこのワークを楽しんでくれた様子が印象的でした^^

「つなひろ」の「このことばを覚えよう」や、先週、税理士・社労士の先生方からいただいたプリントを見ながら、オリジナルの語彙リストを作成しました。

(このワーク活動で参考にした講座は「こちら」)

税金や保険の語彙は漢字が多く難しい、馴染めないと思いますが、自分の手で語彙リストを作成しながら、身近に感じてくれると良いなと思います。

「つなひろ」へのリクエストとして、「紙ベースの教科書がほしい」というお声をよく聞きます。無いものは自分たちで作る!とやったことが、皆さんにとって大切な1冊になってくれたらうれしいです♪

・・・

★ハロハロクラス

・・・

★青年クラス

・・・

★面接作文クラス

災害への備えを、「地域」日本語教育で取り上げる意義について理解を深めよう(報告)

11月3日、「生活者としての外国人」のための日本語教育事業のうち、日本語教育を行う人材の養成・研修が行われました。

後半は、「災害への備えを、『地域』日本語教育で取り上げる意義について理解を深めよう」というタイトルで、岩手大学国際教育センターの松岡洋子教授にお話いただきました。

先生は「どうやって、外国人や学習者だけでなく日本人も巻き込み、自分事として捉えてもらうか」を念頭に置き、講座準備を進めてくださいました。それで、東日本大震災の時、陸前高田市で被災された中国人女性にビデオインタビューで協力をお願いすることに致しました。その女性は吉田亜未さんとおっしゃいます。

吉田さんからは、「震災から10年経ち、記憶が薄れてきている。自分にとっても語り継がなければならない。お役に立てるのであれば」とおっしゃっていただき、この依頼をご快諾くださいました。辛いご経験を私たちの教訓のために共有してくださいましたことを、まず本報告の前にお礼申し上げます。

・・・

さっそくですが吉田さんの動画を拝見して、私たちは2つ考えなければいけないことがあると感じました。

 

①命を守る行動(災害時・直後)

動画には津波による轟音、恐怖で興奮している人々の声…当時の混乱した光景が収められていて、言葉を失いました。

出勤先で被災した吉田さんは、自宅にいるご主人の安否を気遣いながら、とにかく帰らなければならなかったこと。しかし帰宅ルートは「いつも使っている海側の近道のルートをとるべきか」「慣れない山側ルートをとるべきか」。山側を選んだ場合は土砂崩れの心配もあり、道を進めてみないと何とも言えない状況だったこと。

彼女は山側を選んだそうですが、進む道のアスファルトの状況を注視し、タイヤが濡れた後があれば、その先は水害があって引き返した車があるというサインだから、自分も引き返す覚悟だったと言います。

穏やかな日常が一瞬にして命を守るための究極の選択を即座に迫られる事態に陥ったのだと知りましたが、このことは、「私たちは大災害時、即座にこのような”判断”を迫られるのだ」という教えでもありました。

命からがら、自分の住む街へ戻った彼女は茫然としたそうです。道という道はなく、自宅もどこにあるのか分からない状況でご主人の安否がただただ不安だったそうですが、運よくご主人の方から彼女を見つけてくれ再会できたとのこと。

ここまでのお話が大変緊迫しておりましたので、吉田さんがご主人にお会いできたと伺えて少しホッとしました。

それもつかの間、ご夫妻が荷物を取りに自宅へ戻ろうとしたのを近所の人たちは、「目を覆いたくなるほどのひどい光景が広がっている。それに危ない。戻らないほうがよい」と言ったそうです。

3月とはいえ、東北はとても寒い頃です。着の身着のまま仕事に出てきた吉田さんも、避難したご主人も避難所生活では本当に困ったとおっしゃいます。

数日後、自宅へ戻ることに決め、やっとの思いで持ち出せたものと言えばご夫婦でカバン1つ程度の大きさのものでした。そのときのお写真がたまたま地元新聞に掲載されたとのことで見せていただきましたが、本当にわずかばかりの持ち物を、憔悴しきった吉田さんご夫妻が運び出しているのが印象的で、胸が締め付けられる一枚でした。

 

②災害後からしばらくして生じる問題・課題

避難所には吉田さんのほか、技能実習生と思われる外国人も多く避難していたそうです。共同生活における問題はすぐに生じました。避難所では「安否を知らせるための電話は一人○分まで」と決まっているのに、「外国人がルールを守らない。しかし不安のためか、泣いて電話を掛けているようなので、途中で遮ることもできない」という日本人避難者の不満が募っていったということでした。

また、非常食を配るときには「一人一個まで」と決まっているのに、一人の外国人が複数人分の食料を持っていってしまうケースも見かけたそうです。

この光景を見た吉田さんがすぐに頭をよぎったのは、技能実習生たちは普段から「班行動」をするよう会社から言われており、「もしかしたら班の代表者が人数分持って行くというのが日本のルールだと考えたからではないか…」ということだったそうです。

避難所生活で吉田さんが感じたことによる我々へのメッセージは、「外国人であっても理由を説明すればわかります。わかりあうために、もっと話をしてほしい」ということでした。

・・・

続いて、松岡先生から災害に備えて、地域日本語教室では日ごろから3つの視点を意識してはどうかというご提案がありました。

★災害の知識を知る・母国との違いを「知る機会」の提供

★災害から逃げる方法を「体験する機会」の提供

★災害について話すことで、「気持ちを伝え合う場」の提供

 

そして、同じ地域に住むメンバーとして、災害に対する当事者性を高めるには、次のことを「いっしょにやってみる」こと。地域日本語教育ではそれができると励ましていただきました。

・ハザードマップは見るだけじゃダメ。自分事として皆で作り直してみて。

・災害の常識が違うことに具体的に気づくような活動を取り入れてみて

・外国人特有の事柄について、日本人もいっしょに考えてみて(ご紹介:静岡県作成避難所運営ゲームHUG

 

あわせて、日本社会に向けてもう一つ、大事なメッセージ!

最後に、わずかな時間でしたが、参加者同士でブレークアウトルームに分かれ、この日の感想を話し合いました。終了後に寄せられたアンケートには、

・被災体験談からの教訓を、私たちに聞かせてくださった吉田さんへのお礼

・松岡先生のお話の分かりやすさ、また共感から納得できた。さっそく活動に取り入れていくという頼もしいご感想

が大変多く寄せられました。

 

下記、先生から参考情報です。

自治体国際化協会多言語情報等共通ツールの提供

Safety tips (観光庁)

やんしす YAsashii Nihongo SIen System

気象庁

仙台国際交流協会多言語防災ビデオ「地震!その時どうする?」
(11言語)

避難所運営ゲームHUG
*国土交通省、消防庁などのweb情報もあります

 

私たちも適宜、防災・減災に関する取組を取り入れてまいります。ご参加いただきました皆様、長い時間お疲れさまでした。

Maraming salamat po.

いつもありがとうございます。