「やさしい日本語」でグローバルコミュニケーションを楽しもう!/みんなの笑顔を見てね!(第2部・第3部の報告)

初めて実施した、浜松市UD・男女共同参画提案事業の報告です。

ここでは、第2部と第3部の報告をいたします。

第1部で学んだ「やさしい日本語」「ボイストラ」「意思疎通」のコツや学びを活かして、楽器博物館では皆で写真を撮ったり交流したりしました。それを絵日記に書きまとめて発表するという活動をしました。

急遽、「それなら、みんなでお揃いのTシャツを作っていこうよ!」ということに。タイトスケジュールでしたがTシャツ完成もなんとか活動当日に間に合い、花を添えてくれました。

人が集まる活動はコロナ禍で委縮してしまいますが、限られた状況にあっても「とことん楽しむ」というのがフィリピノナガイサらしいです。

さて、第2部で撮影した写真が、会場の楽器博物館から参加者の皆によって「#yasashiinihongo」を付けてジャンジャンFBやインスタにアップされていきました。それを事務局でキャッチアップし、第3部の会場でプリントアウトしながら待機。

皆さんが楽器博物館から戻ってくる頃には、写真がプリントされているという…みんなのアイディアと機転で、ちょっとした旅行会社の企画のようなイベントに進化しました。

ぜひ、その写真の数々をご覧くださいませ♪

 

★第2部「浜松楽器博物館」見学・参加者の交流

 

★同じころ、第3部の会場では写真プリント中

 

★第3部「日記を書こう」

第2部の写真を使って、絵日記を書きました♪

 

 

書いたものを前に出て発表し合いました♡

 

最後に集合写真を撮りました^^

・・・

<番外編>

浜松市UD・男女共同参画課より参加記念に、クリアファイルをご提供いただきました。Maraming salamat po.

 

この事業を支えた当法人のスタッフたちです!揃いのTシャツ、大成功でしたね!!

おつかれさまでした。

浜北地区の日本語教室はじまります(予定)

9月最後の日曜日は、雨になりました。

来月には緊急事態宣言が明けるでしょうか。当法人も土曜日の教室を延期しておりますので、気になるところです。

さて、予定では10月2日(土)から、秋の「浜北クラス」が始まります。(浜松市における地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業)

「ひらがな・カタカナ」の読み書きを学びます。国籍問わずご参加いただけますので、どうぞお気軽にいらしてください。(先着10名)

ご受講いただきますと、浜松市作成の「ひらがな・カタカナ練習帳」を差し上げます。お子さんの学校のお手紙が読めない、市役所や会社に出す書類を書くことができないなど、日本語の読み書きでお困りの方がいらっしゃったら、いっしょに勉強しましょう。

ちなみに春の浜北クラスは、こんな感じでした^^(こちら

9月23日 人材養成講座「ニーズ分析」「キャリア支援」をテーマに、二本立てで

9月23日(木)日本語教育を行う人材の養成・研修講座(文化庁委託)の3・4回目を実施しました。講師は静岡県立大学国際関係学部の高畑幸教授です。

事前に先生には、講座の前半と後半の内容がゆるやかにつながるよう、構成をお願いしておりました。

 

①前半「人口動態から『生活者としての外国人』のニーズ分析を行い、実践的な活動の連動について考えよう」

先生から、おもにフィリピン人特有の来日状況や在留資格、労働・婚姻・人口動態などについてお話いただき、レディネスへの理解を深めました。

また、実際の調査事例(令和元年度静岡県における地域日本語教育実態調査)についても伺い、日本語学習のニーズを探りました。

これらのニーズとレディネスから、

★フィリピン人に特有の支援ニーズは何か?

★どのような日本語教室なら、これまで学べなかった(学びづらかった)人たちも学べるようになると考えるか

をグループディスカッションで熱く語り、皆で考えました。

そして、それぞれのグループで話した内容をチャットに書いて共有していただきました(下記、一部)

ー データを見て、フィリピンの母子家庭が多いと気づいた。 日本人男性と離婚後、子育てしながら働かなくてはいけないとなると、日本語を勉強する時間がないのではないか。

ー50代の女性が多い。フィリピン人特有の支援ニーズはお子さんの教育関係、
介護問題(配偶者の親、本人の親である場合は呼び寄せるのか・帰国するのか)
日本の制度、年金、老後の備え、更年期の体の問題、疾病、医療保険が考えられる。金銭的に苦労されているので、お子さんの進学については奨学金情報があるとよいのではないか。

ー定住・永住者だけど読み書きが苦手

ー子供が小さいと、夜の教室には参加しづらいのではないか。無料で託児があればよいのではないか。

―母親に向けて情報を届けるシステムが必要

ー母子世帯のニーズとしては、学校や災害時の情報を得ることではないか。コロナに関する公的な情報を得ることも必要がある。また、子どものオンライン支援も必要であろう。

一子育てが一段落した世代は、フィリピンで大学を出ているが、日本では工場で働いているケースも多い。今後、キャリアを生かして仕事に就くには、読み書きを含めた日本語習得の支援が必要である。

ー50代に差し掛かると、読み書きの獲得は大変ではないか。子育て世代には日本で必要な制度情報を伝える必要が有る。相互扶助の場所を行政が援助してあげるとよい。

ー散在地域では、オンラインを活用できるといい

ーいろいろな国の人と接する機会があるといい。 日本語だけでなく、花見や料理教室といった交流も大事。こういうところに親子で参加できるともっとよい。

ー個々のレベルに寄り添いたいが、ボランティアの人数は限られているのでレベル分けが必要

―ボランティアができる教室の時間帯と、生徒の希望する時間が合わないときは、授業の録画配信も良いのではないか。

ー子ども連れでの参加OKにするとよいと思う。

ーオンラインにすると赤ちゃんがいても参加しやすい。

ー礼拝の後に日本語教室を開催する。 外国人のライフスタイルにあわせて、必要な日本語を提供できる教室があるといい。

ー職場で日本語教室があればいい

―集住地区に教室を設置する

ー外国人と日本人を分けず、同じ目的の教室を展開する。「ファミリー向け」「若者向け」「高齢者向け」など

ーイベントを入り口に学習に繋げる。

ー図書館などの公有財産を使用できるよう働きかけ、様々な人が集う場所づくりをすることが有効ではないか

ー自己効力感が感じられる場が大事

 

…以上、皆さんからのコメントを先生に読み上げていただきながら、共有したのですが、地域日本語教室の展開・アイディアのバリエーションは以前と比べるとすごく広がったと思いませんか?!「どのような日本語教室がよいと考えられますか」という問いに対して、「この教科書を使うといいのではないか」というご意見が一つもなかったのです。全国の地域日本語教室に関わる皆様は様々に努力、工夫され、学習者のニーズに向き合っていらっしゃるのだと知りました。

***

②後半「『生活者としての外国人』のキャリア支援について考えを深めよう」では、2017年に高畑先生と当法人で協働実施した「定住外国人の生活と雇用に関する調査」から、キャリア支援にまつわる外国人側と企業側のニーズ・課題をおさらいしました。

当法人代表理事・松本からは、この調査を実施した背景として、定住外国人にもキャリア支援(リカレント教育)を広げたかったという思いと、その後、調査結果を参考に実施している職業訓練の現状と課題について、足掛け5年にわたる苦悩をお話申し上げました。

 

後半もグループディスカッションの時間を設けました。議題は、「あなたが住んでいる場所で定住外国人を対象にキャリア支援をするとしたら、どの世代を対象に、どの職種に向けた職業訓練をしますか?」

ふたたび、皆さんから「キャリアとは何か」というご意見やキャリア支援のアイディアをチャットにお寄せいただきました。(下記、一例)

 

―香川県です。アルバイトでは総菜、お弁当が多い。

ー千葉県です。農業、農繁期に人手不足。季節によって繁忙期が違うので、農産物によって働く場所を変える。

ー浜松です。労働力が足りていない工場が多いので、技能実習生や派遣で働く人が多い。

ーバックグラウンド、エスニシティ、在留資格によってキャリア形成へのモチベーションも切迫感も異なる。長期的なスキル開発よりも今の稼ぎが死活問題の人も多い。モデルケースと合わせて、日本の制度や現状をきちんと開示した上で、それぞれにキャリアを選択してもらいたい。必ずしも正社員を目指す必要はなく、選んだ道でより良く生きられるための助力は惜しむべきではない。

ー派遣で働きながら専門性やパソコン作業の基本を身に着けてどこでも働けるスキルを身につける。

ー先に日本に定住している外国人が生活・車免許・住宅取得等のサポートをすると、それが新たな仕事になる。

ー学び直しの際ビジネス日本語は必須。

ーパソコン技術も必要

ー(母語話者の先輩として) 介護や保育の現場でも活躍の場があると思う。若い世代が、親や親せきのついている職業だけでなく、様々な職業があることを知ることが必要だ。 日本で生まれ日本で育つ子ども世代は、地元に残る可能性が高いので、地元企業と協働して、職場見学や職場体験、インターンシップ等を実施して、雇用につながったらよいのではないか。 キャリア教育を通して、子どもの学習意欲向上や進学へのモチベーションも変わってくると思う。

ー子供世代にキャリア形成の情報は必要。親世代は今の仕事で精一杯だと思うので。

…このように皆さんのご意見を伺い、9月20日に行われた講座で「移民受入れから統合までは、世代をまたいでゆるやかに築かれるものだ」というお話があったことを思い出し、2日間かけて実施した本シリーズ講座が重なり合いました。一世の方のライフキャリアとして、その人らしい生き方は尊重されるべきであるし、その方々が子どもの教育のために一生懸命働くわけだけど、社会としてもその子どもたち世代をしっかり教育していくべきではないか。

そう考えますと「キャリア」とは、職業という捉え方だけでなく、生き方や継承という見方もできるのかもしれません。地域日本語教室では学習者と家族単位でのお付き合いになりますので、考えていきたいですね。

全国の方々と一緒に考えると、こんなにもたくさんのアイディアやマインドセットの視点が出てくるのかと、ご参加いただいた皆様に感謝しきりです。

本シリーズ講座、次回は10月31日(日)になります♪

Maraming salamat po.

みなさん、いい笑顔です^^

9月20日、いよいよスタート!日本語教育を行う人材の養成・研修(文化庁委託)

9月20日、いよいよ今年度の「日本語教育を行う人材の養成・研修(文化庁委託)」が始まりました。シリーズ講座として12月まで続きます。その初回となるこの日は、2つのテーマをもとにお話をしましたので、ご報告します。

①「地域」日本語教育にまつわる施策から、求められる人材の今とこれからを知っておこう

 

プロローグとして、事務局半場から、

・ボランティアであり、教師であり、コーディネーターでもある日本語支援者としての私(自己理解)

・フィリピンコミュニティに関わりながら、しかし自身も「生活者」としては「当事者」であるという気づき

・関わりに年数が経ち、社会から専門性が求められるようになると同時に、自身もそう望んでいくという気持ちの変化について

ということで、日本語教師自身のキャリアについてお話申し上げました。そして、日本語教育は、いつも「社会情勢」が密接にかかわっているということも添えました。

 

 

次に浜松市国際課、古橋広樹さんから「浜松市の日本語教育施策」について、お話いだきました。

浜松市の人口動態から分析できることとして、

・リーマンショック後、帰国した人もいて人口全体はしばらく減少傾向になった

・しかし、公立小中学校に在籍する児童生徒数は減っていない

このことから、子どもを抱えている世帯は生活基盤を浜松において定住する傾向にあるのではないかということが読み取れるということでした。

これまで浜松市は外国人市民を地域の一員として受け入れるため、様々な施策を展開してきました。また今後、私たちのようなNPO等支援団体の経験やノウハウと連携して、一層の日本語学習機会の拡充を図っていくことを伺いました。

 

続いて、文化庁国語課・日本語教育専門職の松井孝浩さんにもお話を伺いました。松井さんの冒頭あいさつはなんと日本語、英語、ビサヤ語!でした。

松井さんからは深刻な日本の人口減少により、「地域活力の向上に寄与する日本語教育」は喫緊の課題であり、それに携わる日本語教育人材の確保、養成も大変重要になっているというお話がありました。

「地域活力の向上に寄与する日本語教育」に大事なことは、学習者は単に言語を学ぶ者ではなく「新たに学んだ言語を用いて社会に参加し、よりよい人生を歩もうとする社会的存在である」という視点を持つこと。

このことから日本社会は外国人の「言語を使ってできること」に注目し、「多様な日本語使用を尊重する」姿勢が大切であるという、日本語教育参照枠の言語教育観の柱についてもお聞かせいただきました。

日本語教育の参照枠(9月14日現在の情報はこちら

 

さて、ここからパネルディスカッションに移りまして当法人の代表理事、松本も加わりました。松本からは、地域日本語教育現場で痛感している「日本語教師のマインドセットの必要性」についてお話申し上げました。

現行の日本語教員養成プログラムが留学生指導向けに偏りすぎているのではないかという提言とその理由を述べました。

また、地域日本語教室という場はどうも学習者だけのニーズが集まるところでなく、日本社会側のニーズも集まってくる場であること。こうした多岐にわたる相談や要望をいかにしてさばくのか、その能力資質がなければ務まらないが、それは言語を教えることに長けているだけではどうにもならないということも併せて問題提起いたしました。

それから私たちの教室は比較的、出席率が良いほうだと思いますが、いっぽうであまり教室へ来られない人を「日本語学習の意欲が低い」という評価で見ていないということも、大切なメッセージとしてご報告申し上げました。

予定にはなかったことですが、ふだんスタッフはバヤニハン教室やハロハロ教室へどのように生徒の参加を呼び掛けているのか、お話いたしました。日ごろ活動を共にしているスタッフ同士ですが、しかし改めてそれぞれのスタッフによる「場づくり」の工夫を聞き、その努力がコミュニティの維持につながっているのだと気づきました。

スタッフにも話をする機会をいただきまして、ありがとうございました。(活動で身に着いている現場対応力が、このような突然のご指名にも役立ちましたね^^;)

 

―教室の前日に生徒全員に電話をかけて、「待ってるよ」って言います。そうやってたくさんの人が集まるセッティングをすると、仲間同士で情報交換する場になって、相談や悩みを互いに解決しあっていることもあります。

 

―フィリピノナガイサは勉強ばかりではなく、来日して不安なことを相談できるところでもあります。相談を通じて「日本語の勉強が必要かも?!」と思える声かけが大事だと思います。

 

―相談する場所というのは、「希望を与える場所」でもあると思います。私はフィリピノナガイサに行って、「日本語や学校の勉強をすれば大学に行けるんだ」と知って、がんばりました。

 

フィリピノナガイサは活動年数が長くなり、関わる年齢層にも幅が出てきました。コミュニティの機能を親世代は「相談場所」と認識しており、子ども世代は「希望を与える場所」と認識しているのが、とても面白いですね。

そこに日本語教師が関わると「日本語を勉強する場所」ということで、色々な視点を持つキーパーソンの集まりによって、たくさんのニーズに対応してきたことを改めて振り返るひとときになりました。

 

***

②後半はタイトル変わりまして「海外の移民教育、複言語・複文化主義についても知っておこう」を、岩手大学国際交流教育センター松岡洋子教授から伺いました。

複言語・複文化主義という耳慣れない捉え方について、先生オリジナルの教材とご説明から大変わかりやすく伺うことができました。登場人物はカエルくん、ウサギくん、イルカくん、ネズミくん♪

それぞれのコミュニティでは通じる言語があるけれど、他のコミュニティに接したときでも「自分にとって必要な言葉」や「よく使う言葉」なら、コミュニティを超えてでも意味は理解できるようになるというのがキーワードでした。

複言語・複文化主義は、個人の中にある様々な言語・文化資産を社会全体が認めることなのですが、そのためにはまず私たちが、私たちの教室に来る学習者はどんな資源を持っているのかを知ることが大切です。そもそも、人が国をまたいで移動する理由の多くは仕事を求めていることであり、本人も社会側も「言葉ができないから仕事ができません」というわけにいかず、必要な学び、情報も個々によって違います。EUではそのような考えが根付いているのだそうです。

また、EUの事例から「社会参画」のための言語教育を考えるなら、「生活場面」だけでは事足りず、MIPEXの8領域がヒントになりそうだということと、「ライフステージで考える必要性」についてもお話をいただきました。

海外の移民教育について、韓国とドイツのお話を中心に伺うことができたのも、大変貴重な機会となりました。そうした中、移民への理解には国と国民に開きがあるという現実も垣間見えました。だからこそ、ドイツは互いに成功体験が見える「行動中心主義」を取っていることを知りました。

講座後のアンケートでは、「日本語教育に身を置いて、他国の移民施策の事例を聞く機会が少なかったので、とても興味深く聞けた」という感想が多く聞かれました。この講座はすごく胸落ちした方が多かったようなのですが、それは皆さんが日ごろ、地域日本語教室での実体験として、無意識に複言語・複文化能力を使って支援にあたっているからなのかもしれませんね。

こうして私たちは同じ志で、12月まで続く講座の初日を終えることができました。オンラインによって、全国(海外)から多くの方々にご参加いただき、とても嬉しく思います。

最後に、この日ご一緒した皆様と記念撮影をしました♪

Maraming salamat po.

みなさん、引き続きよろしくお願い致します。

 

 

 

自分の言葉で語る、クラスの共通言語を探る(面接練習はじめました)

ちょっと、今日のタイトルはいつもと趣向が違います^^;

9月になりました。

フィリピノナガイサでは平日、学齢期を超えた子どもたちが勉強しています。今日のように雨でも、みんな一生懸命がんばって通ってきています。

皆、今は学校に通っていませんが、来春、高校進学を目指しています。受験科目は志望校により少し違いますが、共通しているのは「面接・作文」です。

この2つは話すか書くかというアウトプットの手法の違いこそあれど、「自分を語るもの」という点では違いがありません。

「そろそろ受験準備を始めないとね」ということで、総合学習では「人生設計」をチャートシートに書き込んだばかり。(21-8-25 人生設計)

 

今日はそれを見て、

①書いてみてどうだった?

②この中から今日は1つだけ選んで、もう少し詳しく聞かせて~

と言って、講師やクラスの仲間と会話をしながら、チャートを深堀しました。(金曜日は会話クラスなので)

 

「日本語教室」として考えると、「がんばって日本語で話して」となるのが一般的なのでしょうが、私たちのクラスでは「まず、自分の言葉で話してみて」と言います。それでもためらっている生徒には、「タガログ語でも英語でも、ビサヤ語でもいいよ」と背中を押します。通訳者もいますしね。

さて、①「チャートを書いてみてどうだった?」の問いに、子どもたち、何と答えたと思いますか?

ー初めて書いた~

ー書くとき、たくさん考えた。

といったことでした。

 

そっか、すごくたくさん考えたから、こんなにたくさん書けたんだね^^

(年齢ごとに落とし込んで、やりたいことを所狭しと書いています)

次に②「たくさん書いた中で、今日は1つだけ決めて、もう少し詳しく聞かせて」と聞いてみました。

子どもたちは、自分たちの書いた(描いた)将来から、それぞれ、こんなことを選びましたよ。

例えば、「家族のために家を建てたい」と言った子と講師の会話はこんな感じ。

◆どうして、これを選んだの?

◇家族と約束したから!

◆へ~、●●さんの家族はどんな家族なの?

◇…

◆その約束を守るために、やっていることはある?

◇勉強

◆勉強は何をしているの?

◇毎日、日本語の勉強を復習している

◆毎日?

◇毎日、夜、このクラスの復習や新しい勉強をしている

◆そんなに、がんばっていたんだね!その様子を見て、家族は何か言っている?

◇応援してくれている

◆家族が応援してくれて、どんな気持ち?

◇うれしい

◆それは、うれしいよね~。家を建てようと思うと、お金がかかると思うけど、どうしたらいいのかな?

◇勉強してビジネススクールを卒業して、仕事して、お金貯めたい。

◆できそう?

◇家族と約束したから、出来ると思う

◆そっか、●●さんが頑張れるのは、「家族がいるから」なんだね。応援してるね!!

◇ありがとうございます。

・・・

 

ところどころ日本語で、でも直接やり取りできないところは通訳者がサポートしてくれました。

 

こういう会話を数名の生徒と繰り返したところ、ある生徒から突然、

「先生、inspirationは日本語で何ですか?」と聞かれました。

 

はて、インスピレーション…

「ひらめき」かな???

 

通訳がすぐに助けてくれて、

「うーん。たぶん、彼女の言っているのはそうじゃないと思う。motivationに近い意味かなぁ。家族がmotivationっていうことを言いたいんだと思う」

 

なるほど。

しかし、motivationはモチベーション^^;

これ、翻訳すると何だろう???

 

すぐに別の生徒が辞書を引いて、

「どうき?!」とフォローしてくれました。

 

そうだ、「動機」だ!!

 

今度は、別の子が「ドウキ?」と言っている。それで通訳者が「原動力でもいいんじゃない?」とフォローして^^

 

やがて、クラスには「動機」と「原動力」の渦が(笑)みんなで授業をすると、こういう化学反応が起きていいですね!

どこかのタイミングで教師が提示しなければと思っていた受験に必要な語彙が、それを待たずに自然と沸き起こる。というか、これはすでに子どもたちが言いたいことを持っているということだとも思うのです。言い方がわからないだけで。

 

さらにこのクラスは、「動機」の「機」とは何か?について、話が発展して。

 

「機械」の「機」なんじゃないか!

いや「機会」の「機」なんじゃないか!?

 

正解は「機会」なんだけど、「機会」ってなんだろうね?ということから、今度は「きっかけ」という新しい言葉を提示するタイミングを得ました。

 

そう、「きっかけ」という語彙も面接では必須語彙なのです。

 

ー本校を受験したきっかけは何ですか?

ー来日したきっかけは何ですか?

 

聞かれそうですよね。

 

・・・

今日はみなさんの自己理解を深め、自己効力感を高めて受験に挑めるように授業を展開しました。それと、受験勉強期間は心が折れそうなときもある。仲間は必要!

友だちの話を聞いて、「へ~、そんな考えを持っていたんだね」という他者理解を深める時間でもあったとしたら、うれしいです^^

 

会話は意思疎通なので、レベル差があっても場が機能することを目指しているというのもあり、あえてレベル分けせず通訳者に助けてもらいながらみんなでいっしょに勉強しています。

 

さて、今日の宿題は

①今日話したことを忘れないよう、自分の言葉で日記を書く。

②余裕があったら、書いた日記をスマホで日本語に翻訳してみる。

 

今日のまとめが、来週どのように皆さんの記録として書きまとめられているのか、楽しみです。会話はすぐに流れてしまいますが、文章にすると何度でもそれを磨いて反芻できます。これは作文を書くことにもつながっていく力です。

 

受験日まで、そうやって言葉を磨いていきましょう。

大丈夫!先輩たちが同じようにして卒業していきましたよ^^

【申込フォーム】「生活者としての外国人」のライフステージに寄り添う地域日本語教育を考える

***先着100名、お申込み受付中!***

 

文化庁委託「生活者としての外国人」のライフステージに寄り添う地域日本語教育を考える

9月20日(月)午後1:30~5:30
オンライン会議システムzoom
参加費無料

地域日本語教室は、社会情勢が切り離せません。それに伴い、関わる人材の変化も求められます。

私たちフィリピノナガイサが文化庁より「生活者としての外国人」のための日本語教育事業を受託してから11年が経ちました。 開始直後の学習ニーズは「生活上での困りごと」でしたが、滞在年数が長くなり、今では「就労」「ライフキャリア(人生そのもの)」に変化してきています。 こうした方々に寄り添う、地域日本語教育人材のあり方について考えてみたいと思います。

そして、海外の移民施策の事例も参考にしましょう。

お申込みは、(こちら)

 

 

★PDFチラシ(9月20日)

 

主催:NPO法人フィリピノナガイサ

共催:浜松市

後援:(公財)浜松国際交流協会(HICE)

 

 

総務省「多文化共生事例集(令和3年度版)」に「バヤニハンクラス」が掲載されました。

8月は大雨に緊急事態宣言と、大変な日が続きました。

みなさん、いかがお過ごしでしたでしょうか。

 

さて、本日付けで総務省から、

「多文化共生事例集(令和3年度版)」が更新されましたので、

こちら」にご報告します。

 

当法人は、p.44~p.45に掲載されています。

 

ちなみにこの事例集は、2017年にも発行されています。

こちら

 

あれから5年が経ち、内容が更新されています。

共生社会実現を目指す日本語教室は、社会動向とともにあります。

外国人住民の増加・多国籍化、在留資格「特定技能」の創設、多様性・包摂性のある社会実現の動き、デジタル化の進展、気象災害の激甚化などの社会経済情勢の変化…

加えて昨年からのコロナ禍…

 

アップデートしたものを掲載する機会をいただき、ありがとうございました。

Maraming salamat po.

 

・・・

(番外編)

アップデートに際して、写真選びに迷いました。

コロナ以前のものか、コロナ以降のものか。

 

2種類提出しましたが、コロナ以前のものが掲載されました^^

バヤニハンクラスのサブタイトル、「~みんなで地域をつくっていこう~」という思いを伝えることができていれば幸いです。

 

 

 

(募集)「生活者としての外国人」のライフステージに寄り添う地域日本語教育について考える

フィリピノナガイサは今年度も文化庁より委託を受け、「生活者としての外国人」のための日本語教育事業を展開しています。

その中で、日本語教育を行う人材の養成・研修の実施が定められています。昨年度は「やさしい日本語」を軸にカリキュラムを立て、オンラインで全国から多くの方々にご参加いただきました。これにより、「地域」日本語教育のあり方について理解を深めました。

今年度は「知の循環型社会」という視点で、より専門的に「地域」の日本語教育に焦点を当て、すぐに実践できる内容を目指しています。具体的な事例紹介やワークも充実していますので、お楽しみに。

本取組の趣旨にご賛同いただき、ご登壇いただく先生方は次の通りです。

皆様とともに学びを深め、その学びが全国に広がることを楽しみにしております。お申込みは、メール( filipinonagkaisa@yahoo.co.jp )

 

「お名前」「ご連絡先」「ご所属先」「人材育成講座・参加希望」を記してお送りください。これにて仮予約後、申込みフォームをお送りさせていただきます。

どうぞ、よろしくお願い致します。

 

*参加方法について、昨年との変更点*

①顔出しでご参加いただくことをお願い致します。

②基本的に全11回(第一期・第二期)を「通して」ご参加いただける方、先着40名を募集します。単発での参加はできませんので、ご了承ください。(ご都合の悪い日がある方は、ご相談ください)

なお、9月20日のみ「公開」としており、上限100名になっています。

第三期の日程と内容は改めてご案内します(オフライン予定)。

 

*チラシ再掲*

★チラシ おもて面

★チラシ裏面

 

 

夏休み企画!みなさん、楽器博物館へいっしょにいきませんか(UD・男女共同参画提案事業)

こんにちは。7月に入り、まもなく子どもたちは夏休みです。うれしいような、しかし宿題の山に追われて大変なような…

フィリピノナガイサの子どもたちもご多分に漏れずなのですが、毎年、外国にルーツのある子どもたちからは、こんな声がチラホラ聞かれます。

絵日記の宿題困るー。どこも出かけてないし、書くことないー。書き方もわからないー。

そこで、今年は7月31日に浜松駅から徒歩で行ける「楽器博物館へいっしょに出かけよう」という企画を考えました。

浜松在住外国人の親子と、日本語を使って交流してくださる方を先着15名募集します。(浜松市UD・男女共同参画提案事業)

第一部~第三部まで、終日「オフライン(対面)」で参加できる方、お待ちしています。

 

【第一部】

多言語音声翻訳VoiceTra(ボイストラ)の操作を使います。コロナ禍におけるスマートフォンを使ったソーシャルディスタンスについても、取り上げます。

ご参加希望の方は、事前にご自身のスマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードしていただきますようお願い致します。(ダウンロートはコチラ

講師は、社会教育主事の萩元直樹さんです。(今回、講師のみオンラインでの参加になりますが、ご了承ください)

 

【第二部】

ここから、浜松在住外国人の親子が参加します。第一部で学んだボイストラを使って、世界の楽器について学んだり、「インスタ映え」する写真を撮り合ったりするなどして、お楽しみください。

【第三部】

子どもたちの夏休みの宿題はもとより、みなさんもこの夏の思い出として、いっしょに楽器博物館で交流した思い出を書き留めましょう。書き方が分からない子どもたちがいたら、ボイストラを使ってフォローしていただければと思います。

 

コロナウィルス感染症対策には万全を期して実施します。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

 

【お申込み】

「お名前」「ご連絡先」「7月31日参加希望」を記して、filipinonagkaisa@yahoo.co.jp まで、メールでお申し込みください。

当法人から「申し込み完了です」というお返事をもちまして、受付完了とさせていただきます。