先月、市内の高校と小学校から「やさしい日本語」についての講座をしてほしいと依頼がありました。

小学校や中学校からはときどきあるのですが、高校生相手の「やさ日」講座ははじめて。

なかなか面白い視点がありました。

一つ目のワークでは、私が実際に見かけた銀行窓口でのやりとりを例に考えました。

「敬語使いすぎ~」「はっきり言わないのがいけない」「できかねるってなに~」などなどは想定内でしたが、

そんな中で「でも、ビジネスの世界ではフツーじゃね?」という声が。

さすが高校生!

そうですよね、やさしい日本語は大事だけれど、やさしければいいってもんでもないのですね。

同行していたフィリピン人スタッフは、とても流ちょうにネイティブレベルの日本語を話します。

彼女も「ずっとやさしい日本語で話されると、なんだかバカにされてる?!って感じがすることがある」と。

相手をよく見て、何が伝わらないのかよく考えて試行錯誤すること、

これが「やさしい」のミソなんだなぁ。とつくづく。

一方こちらは、市内の小学四年生との「やさ日講座」。

総合学習でユニバーサルデザインを学んだのだけれど、もっと自分事として捉えてほしいという

学校側からのリクエストでした。

こちらには、ナガイサの駅南教室の生徒たちといっしょに参加しました。

まだ日本に来たばかりのフィリピンとベトナム出身の十代後半の若者たちです。

ワークでは小学校の行事を外国人のお兄さんお姉さんたちに分かるように説明してもらいました。

駅南教室の若者たちがまだ来日したてだったので、どんだけ言葉をやさしくしてもなかなか通じない?!

というハプニングもありましたが、子どもたちはジェスチャーしたり絵を描いたり、一生懸命。

駅南教室の若者たちにとっても、大勢の前で日本語で自己紹介をしたり、日本の小学校を見学したりと

とても貴重な機会となりました。