今年の冬は、暖かく穏やかな日が続きます。

今日は東静岡「グランシップ」において、静岡県国際交流協会主催「日本語ボランティアセミナー」が開かれました。

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会場は10階、富士山がたいへんきれいに見えました。

セミナーでは、昼の展示・交流会、午後の分科会A「連携・協力のあれこれ」において、発表の機会をいただきました。

発表を聞いてくださった皆様には、心よりお礼申し上げます。

どうもありがとうございました。

 

分科会について、少しご報告いたします。

講師:山下隆史 氏(文化庁文化部国語課 日本語教育専門職)

事例発表者

石井千恵子氏(のびっこクラブみしま/三島市)http://nobikko.chobi.net/

鈴木ゆみ氏(磐田国際交流協会/磐田市)http://www.iwataice.jp/

半場和美(NPO法人フィリピノナガイサ/浜松市)

 

私たちの事例発表を受けて、会場からはこのような声が聞かれました。

①連携・協力についてプラスに思ったこと。

・互いの強みを活かした関係づくりが築けること。

・資金の援助が受けられること。

・広い分野とつながれること。

・携わる自分自身にも気づきがあること。

 

②連携・協力についてマイナスだと思ったこと。

・あちこちと連携をすると、団体の持っている活動趣旨が揺らぐのではないかという不安がある。

・エネルギーもいるし、面倒に感じる。

・資金面では、学習者からも取るほうがいいのではないか。

・連携には限界を感じる。

 

③連携・協力をうまく進めるためのコツ、キーワード、ポイント、発見、大事だと思ったことは?

・人脈の確保

・続けること

・自治会との協力は思いつかなかったので、今日聞けたことが発見だった。

 

④連携・協力についてもやもやしていること。

・あえて連携しないという選択もある。(国際交流協会職員の立場として「そこは団体が自立してやっていって欲しい」と思うことには手を貸さない」)

・同じグループ内で温度差がある。

・・・

ということでした。

連携について「マイナスに思ったこと」をどのようにプラスに転じるのかということが、難しいところだと思います。

とくに「エネルギーがいるので面倒」というところは、本当にその通りだと思います。

ただ、見方を変えれば「連携、後押ししてくれる人や機関が増えれば、やっぱりサポートに厚みが増す」ことはあると思います。

日本社会の中で、日本語教室としか繋がっていない学習者も少なからずいます。

こうした人たちの日本社会の入口は日本語教室になりますので、学習者に繋がっている私たちが、どこかとつながることで、学習者も日本の生活での世界が広がっていくということはあるかもしれません。

活動に関する悩みは尽きません。

私たちも今日、色々な方たちからエネルギーを分けていただきましたので、明日からまたがんばります。

 

<本日、ご参加くださった皆様へ>

分科会の中で触れました「税金について」の教科書は、コチラの42ページ~67ページをご参照ください。

https://filipinonagkaisa.org/v7wgyip5/wp-content/uploads/2015/04/bayanihan_nihongo_class_2014_higashiku_iwatashi.pdf

また、お目にかかれますように☆