最近、浜松市内小学校4年生の総合学習において、「やさしい日本語」講座への登壇のお声がけをいただく機会が増えています。(浜松市UD講師派遣プログラム

いつも事務局からスタッフが出向いていましたが、来週初めて、当法人の教室活動に在籍している子どもたちを伴っていく予定です。

そこで、小学校の児童たちと、当法人に在籍する子供たちの互いの探求心や学びが合流するよう、どんな準備をすればよいか考えています。

直近で出向いた小学校の講座では、最後に児童たちに「今日はどうでしたか?」と聞いたところ、「フィリピノナガイサの人たちの様子が面白かった」「もっと知りたいと思った」という導入部分についての感想がけっこう聞かれました。

この日の導入では、当法人の子どもたちを連れて行けなかった代わりに、事務局スタッフが普段の活動の様子をスライドショーにまとめて紹介していたのです。

そっか。「やさしい日本語」講座以前に、小学生の子どもたちの探求心の種は「そこ」にあったのか!と知りました。

たしかに私たちの活動は、日本の小学生たちにとって不思議な状況かもしれません。近年はフィリピンルーツ以外の子どもが在籍することがあります。また、フィリピンという一つの国の中にも100以上の言語があります。日本人スタッフは英語やフィリピノ語が話せる人ばかりでもありません。バイリンガルの先生もいますが、年齢も様々です。関わる全ての人々が互いの言語、国籍、年齢などを超えて、意志疎通を最大限に「なんとか」しています。その「なんとか」のところが小学生にとって「不思議に思う」ということなのかも?!

ということで普段、「私たちは(子供もスタッフもみんな!)」一体どうやって互いに意思疎通をしているのか?できているのか?を自己分析してみました。

そうしたところ、こんなにたくさんのコツを出し合うことができました。ジャジャジャジャ~ン!

おしゃべりしながら、日々の活動を振り返って分析していきました。

・こういう状況の時あったじゃない?あのとき、意識していたことって何?→えがお、アイコンタクト、表情

・あの時、〇〇くんが△△くんをサポートしている姿をみたとき、私(講師)からはこんな風に見えたんだけど、〇〇くんはどうしてサポートしたの?→ともだちを助けてあげたいと思った。

・このクラスって新しい生徒がよく入ってくるよね。新しい生徒が来たら、どんなことに気を付けてる?→先生は、新しい生徒は知らないことがあると不安になると思うから、今までのこのクラスの情報を教えてあげて、他の皆と一緒にやれるように気を付けているよ。

他にも、「それは”知ろうとする”だね」「心配する…う~ん、”気にかける”っていう感じかな」…といった具合に、

自分たちの言動と感情をフィットさせた後、「日本語ではこうやって言うんだ」というマッチングをしたところで、

「みんなの”コミュニケーション”のアイディアをポスターにして、日本の小学生たちにも教えてあげてほしいんだ。いいかな?」とお願いしました。

そうしたところ、みんな一生懸命、表現してくれました♡

さて来週、このポスターと、「自分たち、ちょっとスゴイことしているかも」という自信をもって、小学生たちと交流しに行きたいと思います。

日々の日本語教室で勉強している「自己紹介」も、ノートを見ないで言えるようになり、準備完了です♪