こんにちは。

すっかり秋の陽気になりました、

 

もし、紅葉を見ることができたら、

きっと美しかったにちがいない!!

 

…そんな風に感じられる場所へ

行ってきました。

IMG_0123京都駅IMG_0131

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10月14日、日本語教育大会の京都大会に

登壇の機会をいただきました。

 

分科会2、

「日本事情って、どう教えるの?

~対象の在り方に応じた「日本事情」について考える~」

 

です。

登壇者は3名。

 

群馬大学の砂川裕一名誉教授

コミュニカ学院の竹田悦子先生

 

そして、当法人より

事務局の半場和美です。

 

冒頭、砂川先生から

 

「日本事情とはそもそも何か?」ということは、

関係者の中で十分吟味されないまま、

現在に至っているので、これに光を当てたい」

 

ということが話されました。

 

お話しの中で、

「日本事情教育」のトピックや素材、内容は、

講師や学習者が自由に選択して、加工できるものだ

 

と提言してくださいました。

 

竹田先生からは、

実際にコミュニカ学院で実践されている、

 

「メタ認知」に働きかける授業の工夫と

必要性をお話ししてくださいました。

 

自律的に自己を拡張できるような2年分の

カリキュラムは、大変興味深く拝聴しました。

 

さて、最後に当法人の発表の番です。

 

資料は後日、文化庁HPに掲載されるようですが、

一足お先にここに掲載します。

 

日本語教育大会(京都)分科会2フィリピノナガイサ

発表したポイントは、

●永住者はこれからもまだ増えそう

→永住者の配偶者等、日本人の配偶者等、

定住者から資格変更が進む予想

●社会保障に関する、コミュニティでの声と

それに基づく活動事例

●教室での成果

 

定住外国人の声を元に、教室活動に結び付けている

ということをお話いたしました。

 

そして、発表の終わりに

★今後の外国人受け入れ施策の加速により、

現場としての当団体が直面していくこと

 

を添えました。

 

…実は最近、フィリピン人からの相談だけでなく、

フィリピン人の増加により、フィリピン人と接する

日本人からの相談にも応じることが大変増えています。

 

当団体は

「フィリピン人が同胞のためにサポートする」

という歴史がありますが、

今後は益々外国人が増え、日本社会からも頼りにされ、

新たな役目を担う存在になっていきそうです。

……

 

最後に各分科会の総括という形で、

大会の全体が締めくくられました。

 

10数年ほど前からこの大会を見てきていますが、

その頃と明らかに変わった点は、

 

「生活者としての外国人」の捉え方の拡大です。

 

その頃の「生活者としての外国人」と言えば、

主に身分資格の方々を指していたように思いますが、

 

今回の総括では、

(以下、東京外国語大学副学長で、

文化審議会国語分科会長の伊藤祐郎先生より)

 

「在留資格の枠を取り払って」

「技能実習生も留学生も身分資格の方々も」

というようにやらなければ、

 

これまでのことが通用しないということを

よく分かっているのは、

 

前線にいる来場の皆さんではないか。

ということが明言され、

 

そのため、

 

従来の日本語教育だけでなく、

地域の一員として共に創る場をどう展開していくか?!

 

にも言及されました。

 

今回の大会を通して、今後はこうした時代を

牽引していく人材に必要な要素として、

 

時流を捉えるための

知識、技能、そして「態度」が必要で、

 

取組に関わる人材の「態度」に関する部分を

今一度見直して、方針に反映する必要がある

 

というお話でまとめてくださいました。

 

教育者が変わらないと、学習者も変わらない…

 

学習者が自己実現できるよう、そして、

子供の場合は成長過程に関わるという点で、

日本語教育を拡大した取組として実施できるよう、

 

足元となる最前線の様々な現場の取組をもって、

制度や仕組みを変える動きに持っていく…

 

この熱いメッセージが今回の大会全体のタイトル、

「激動!日本語教育~人材が変わる、教育が変わる、学習者が輝く~」の結びになりました。

 

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・・・・・

当法人もこの大会により、

活動を見直す良い機会を得ました。

 

心よりお礼申し上げます。

 

フィリピンの皆様、関係者の皆様、

今後ともどうぞよろしくお願い致します。