8月4日に行った「やさしい日本語を使ってみよう!」第二部の報告です。

 

ここでは、当法人理事長の中村グレイスが、自身の来日してから今までの経験で、

「生活上、日本人の話す″こんな日本語がわかりにくかった″」

ということをまとめて、お伝えしました。

 

たとえば、

「ご身分証明書をお持ちですか?」と聞かれて、「ん?!ゴミが何ですか?」と思ったそうです。

これは彼女だけでなく、定住外国人あるあるみたいですね。

 

丁寧に話してくれる気持ちはありがたいけど、敬語はわかりにくい。

シンプルに伝えてくれた方がわかる…ということでした。

 

ちなみに、この「ご身分証明書」は、たとえば

「在留カードはありますか?」や「免許証を持っていますか?」など、

具体例を挙げて伝えるとわかりやすいようです。

 

後半、講師の吉開章さんと短い時間でしたが「やさしい日本語について」公開生トークを展開しました。

 

外国人なので複雑な日本語の文法体系や敬語は苦手かもしれませんが、

だから能力として何もできないというわけではありません。

1人1人を見れば大変ステキな個性と実力を持っていることもたくさんあるので、

言葉の向こうにある人となりを知るためにも、

「やさしい日本語が有効である」というメッセージが伝えられました。

 

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実は今回、中村が用意した資料とこれに基づく話は10年以上も前に用意したものです。

1~2回、この資料を基にして登壇したことがあります。

今回の「やさしい日本語」というテーマにピッタリだったので、

「定住外国人の声」として、もう一度話してもらうようにお願いしました。

10年前に用意した話でも全く色あせておらず、基本はいつの時代も同じです。

 

今回改めて公開講座という形でお話をさせていただき、会としてもありがたい機会となりました。

第三部の報告に続く…