8月4日に行った
「外国人のお客様も受け入れてみませんか?やさしい日本語をつかってみよう」
のご報告です。
この日は複数のパートに分かれて進行しましたので、
記事も何回かに分けて書いていこうかと思います。
というわけで、本投稿はその一つ目。
たくさんの方々にご参加いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
ご参加者には県・市の行政職員、近隣の国際交流協会職員、事業主さま、
企業の採用ご担当者、行政書士、日本語教師・ボランティア、定住外国人…
などの皆様がいらっしゃいました。
講師は株式会社電通、やさしい日本語ツーリズム研究会事務局長の
の吉開章さま。(https://yasashii-nihongo-tourism.jp/)
日本人は外国人を見ると、なんでもかんでも英語で話しかけてしまうこと…
これはやめたほうがいいです。
理由は、こんなにたくさん(><)
●そもそも日本に来ている外国人は、英語圏だけなのか?
英語がわからない外国人もいるのではないだろうか?
●英語の発音も国によってさまざま。英語で話しかけて、返ってくる英語は、
私達が学校で習って聞きなれている英語とは限らない。
(結局、相手の言っている英語が聞き取れない↔日本人の発音しているカタカナ英語が理解されていない可能性もある)
伝えた英語に責任を持てないのに情報発信は危険…
ミスコミュニケーションの原因にもなる。
●訪日外国人は、「実は日本語で話しかけてほしい」と思っている。
などです。
だったら、思い切って
「私たちが一番自信をもって伝えることができる日本語で話しちゃおう!」
ということでした。
気持ちを伝えあうことこそが意思疎通の成立なので、
ツールとしての単なる言語(英語なら、なんとかなる)と捉えない方がいいのかもしれませんね。
そこに注目しているのが、「やさしい日本語」の新しい道なのです。
新しい道と書いたのは…
もともと「やさしい日本語」は、阪神淡路大震災のときに、
英語や中国語の言語変換対応だけで被災者のカバーをできなかった反省から研究されてきた分野です。
https://yasashii-nihongo-tourism.jp/2016/08/19/72
これを、「地方創生、その手があったか!」というキャッチコピーで「やさしい日本語」に新たな息吹を吹き込んだのが、「やさしい日本語ツーリズム研究会」です。
いざ、災害時に備えて、日ごろのコミュニケーションは大事ですね。
災害時だけ、急に「仲良くしましょう」ということは、とても難しいことだと思います。
きっと、そんなときには誰もそんな余裕がありません…
だからこそ、日ごろから「心を通わせる会話にどんな言葉を使うのか」
といういことは、考えおかなければならないのだと思います。
普段の生活にも、色々な国の人が住んでいることを実感できる街、隣の人の顔がわかることは誰にとっても安心につながります。安心は「日常の活気」に繋がります。
ぜひ、この「やさしい日本語」をみんなで使っていきましょう^^
「やさしい日本語って、普段私たちが話す日本語と何がちがうの?」
というのは(東京外大荒川洋平教授提唱)…
ハサミの法則
と、
敬語やオノマトペ、漢語や方言は避ける
です。
トレーニングしてみると、「やさしい日本語」について考える癖がついてきます。
その具体的な手法は、この後の記事に続きます…
・・・
集合写真を最後に撮りましたよ^^
みなさんが胸元に付けてくれていた水色のバッヂはこちら。
福岡県柳川市が制作した「やさしい日本語の、おもてなしバッジ」です。
実はこれ、本当は2色あります。
青→日本人が付けます。
白→外国人が付けます。
これに関して面白い動画があります。(バッジに関しては、12:20以降)
https://www.youtube.com/watch?v=6bqzKlGNuOU
私達はいつも生徒たちに「日本語勉強してね」と言い続けていますが、
みんなが日本語を勉強した先に、
この青いバッジを付けている日本人がたくさん待っていてくれるとしたら、
本当にありがたいことです。
この日、私達の団体はいつもと違うアプローチで、
その第一歩を踏み出すことが出来ました。
御来場くださったみなさん、本当にありがとうございました。
タガログ語も一つ覚えてね。
Maraming Salamat po♡(マラミン サラマッ ポ)←ありがとうございます