公開講座「多文化共生の新時代と学校教育」について、ご報告します。
前半は山脇啓造先生(明治大学国際関係学部教授)に下記、それぞれの取組の変遷についてご教示いただきました。
●自治体の多文化共生の取組
●国の取組
●文科省の取組
●ロサンゼルス市の取組
そのうち、アメリカの取組は教育と国策がしっかりタイアップしているのだということがわかりました。
特徴的なのは、「全国統一学力テスト」の日本とロサンゼルスの違いです。
日本はこのテストで、外国籍児童だけの学力を取り出してデータを読み取ることはありません。
いっぽう、アメリカはこのテスト結果について「移民の子どもの学力情報を抜き出し、政策(移民政策)へ活かしている」のだそうです。
さらに、小中学校での面白い取り組みは「二言語双方向イマージョンプログラム」を取り入れていることです。
英語も移民の言語(スペイン語)も資源と捉え、その両方を学校教育の中で学ぶということが取り入れられています。
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後半は先生から次の3つの質問があり、それを受けてグループディスカッションをしました。
「今後、外国人住民は増?維持?減?自分の予想とその根拠は?」
「今後、外国人が増えてほしいか、維持か、減ってほしいか。自分の考え」
「今、携わっている現場で感じていること」
ディスカッションを通して、一人では思いつかない視点がたくさんありました。
多文化共生社会の中で期待される学校教育のあり方を多角的に捉えることができました。
ご参加いただいたみなさま、長丁場でしたがおつかれさまでした。