昨年12月、

当法人はヒューマンアカデミー浜松校と共催で、

公開講座「やさしい日本語ワークショップ」を

実施しました。

 

このときのことが、1月16日(水)

静岡あさひテレビ「とびっきりしずおか」の特集、

中盤部分に放送されました。

 

 

放送内容を紹介します。

 

<前半>県内でベトナム人を採用している企業

・三島の金属加工会社では、

 3人のベトナム人が働いている。

・国内で採用活動をしたが、日本人の人材が集まらなかった。

 一度は技能実習生の受け入れも考えたが、

 3年で帰国すると、人材を育てることが出来ないと

 考えたから現地採用に踏み切った。

・採用してみて、課題になったのは「言葉」

・社長が一念発起し、1年3か月かけて

 日本語教師の資格を取得

 (ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座修了)

 

こちらの会社の社長は、次のようにおっしゃった。

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・社員の中には新婚で、

 奥さんを呼び寄せて定住を考えている人もいる。

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★(事務局より放送を見てコメント)

 社内での意思疎通に「やさしい日本語」を活用され、

 社員に「長く勤めたい」「この会社に貢献したい」と

 考えてもらえる環境整備をされているのが、

 素晴らしいと思いました。

 こうした企業の取組が広がると嬉しいです。

 

<中盤部分>当法人が関わった部分です。

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・やさしい日本語ワークショップを、日本人を対象に実施。

・講師の「やさしい日本語ツーリズム研究会」主宰

 吉開章氏より、講座で「やさしい日本語」とは何か?

 を紹介した部分を放送

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・講座で行ったワークショップでは、

 日本人が外国人に話をして、伝わりにくい部分を検証。

 放送は、

 学校の手紙を「やさしい日本語」に言い換えた時のもの。

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 「お知らせ」がわからない様子なので、

 言い換えてみると…

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 わかったみたい^^

 

参加者の感想

 まずは、フィリピン人参加者の声

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次に、日本人参加者の声

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★(事務局より放送を見てコメント)

 いかがですか?

 「わかった」と「伝えられた」という双方の喜び^^

 両方が得られて始めて、

 「意思疎通の成立」と言えるかもしれません。

 

 共生社会実現は、今や必要不可欠の時代になっています。

 まずは「伝えてみる」。

 伝わっているか確認して「言い換えてみる」

 ということを日常的にしてみていただき、

 交流の輪を広げていただけると嬉しいです^^

 

<放送後半>静岡県内における「やさしい日本語」

・県は、災害時に役立つ

 「やさしい日本語の手引き」を発行。

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★(事務局より、放送を見てコメント)

 もともと阪神淡路大震災のとき、定住外国人に必要な

 情報を届ける言語手段が不足していたことから

 考えられはじめた「やさしい日本語」。

 

 今では、

 日々の交流のツールにも使えるのではないか?

 と、色々と工夫されて進化しています。

 とはいえ、本当に効力を発揮するのは有事のとき。

 

 でも結局、平穏時から日本人も外国人も使って、聞く

 トレーニングをしておかなければ、

 いざというときに使えません。

 

 また、「外国人にとってのやさしい日本語」への、

 ちょっとした知識と理解も必要になるでしょう。

 

<最後に>英語か、やさしい日本語か?!

・県内に住む外国人への調査を紹介。

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★(事務局より、放送を見てコメント)

 この数字、外国人支援に関わったことがない方は、

 少し驚かれたかと思います。

 『英語よりも「やさしい日本語」のほうが、わかる』

 という調査結果です。

 

 静岡県内は身分資格での在留資格者が多く、

 家族の絆として長く日本に滞在されています。

 

 今回、私どもが受けた取材は

 放送からカットされてしまいましたが^^;

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 取材でお伝えしたのは、

 

 こうした人たちは、

 すでに日常生活の中でサバイバルに日本語を身につけ、

 使っているということです。

 

 1990年の入管法改正以降、来日した人たちは、

 地域の日本語教室に通う方も多くいたという

 歴史があります。

 

 日本語学校と違って、地域の教室は週1回程度。

 しかも学習者側も来れたり、来れなかったり、

 出席率が不安定になりがち・・・。

 

 テキストを使って文法を一から学ぶという

 状況ではなかったと言えます。

 

 そんな彼らが身につけた日本語力と

 「やさしい日本語」はマッチしています。

 

 また、近年増加している技能実習生や、

 今後新たに入国する特定技能の方々は、

 母国でN4程度の日本語力を有してきます。

 

 「生活に支障がない程度」ということですので、

 入国の時点で、

 「やさしい日本語で意思疎通はできる人たち」

 と言えるでしょう。

 

 当法人と「やさしい日本語」の関わりについては、

 「こういう点がわかりにくい」

 「こういう風に言ってくれたらわかる」

 ということを発信していき、

 

 「やさしい日本語」が、

 有事にも機能するものとなれば幸いです。

 そのため、

 今後の活動にも、折に触れて取り入れて参りたいと思います。

 

 この講座に協力してくださった、

 講師の吉開章様、横山晶子様、

 ヒューマンアカデミー浜松校様、

 協力してくれた定住外国人の皆様、

 参加してくださった日本人の皆様、

 そして、取材をしてくださった

 静岡朝日テレビ様、

 

 この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 どうもありがとうございました。