こんにちは。台風が来ています。
西日本の方々、お気をつけて過ごしてください。
浜松の皆さまも、決して油断されませんように。
さて、今年度のバヤニハンクラスが始まりました~
(パチパチパチ)
開講にあたり、
内容をいろいろ考えてみたんですが。
例年、このクラスでは
「フィリピン人が生活で困っていること」を
テーマに取り上げておりました。
もっと言うと、
「できなくて困っている」ですかね。
(場面シラバス)
でも、皆に聞きますと、
「できなくて困る場面って少なくなった」
って言うんですよ。
★滞在年数が長くなり、なんとかなっちゃう
★スマホあるし、なんとかなっちゃう
★日本社会の側も寄り添ってくれる
★テーマによっては、
母国とシステムいっしょなので、
わかってます…
理由はいくつか考えられます。
これはこれで、いいことですよね。
でも、
「まだ自分は日本語ができないと思っている」
とも言うのです。
「まだできないと思っている」
を次のステージにどのように上げるのか?!
この課題は解決しないまま、
1990年の入管法改正以来、
地域日本語教室は歩んできたのかもしれません。
この状況って、
仕方なかったことでもあります。
非正規雇用で働く方が多く、
日本語教室に
継続して通うことが難しいという中、
すぐに役立つフレーズを丸ごと取り上げてきた。
そういう経緯なのだと理解しています。
でも、滞在年数のわりに
「できない」と皆が感じる理由はなんなのか?!
何を「できない」と感じているのか?
この思いを見過ごすわけに参りません。
実際、日本社会に接して
「できないと思われていること」が
事実としてあり、
それを痛感しているのかもしれません。
さて、それでフィリピノナガイサが
何をやっているのかと言いますと、
耳で覚えて、
実際使っている(しゃべっている)日本語を、
①読めるようにすること
②書き留めて定着すること
この2つを重点的に進めることにしました。
テーマを特に大きく
変更しているわけではありませんが、
進め方は少し変えています。
1回目は
★ひらがな「あ~さ行」 読みを中心に
★自己紹介のバリエーションを増やす
★災害の種類と避難に関する言葉を書き留める
(使用教材、出典:静岡県)
「ひらがなを書く」については、
宿題を出しました。
結局、家でもやっいてただかないと
覚えられない…ということを、
皆で共有しました。
(平日は、非同期型のmラーニング併用します)
ご本人たちに納得してもらい、
理解してもらうことも、
教室機能としては大事な役目です。
次に、自己紹介では、
保護者会バージョンを取り入れました。
このクラス、
実は隣の教室で子供向け「ハロハロ教室」
をやっているんです^^
子供の送迎のために自分も日本語を勉強したい!
という親御さんも多いんですね。
はじめまして。〇〇の父(母)です。
よろしくお願いします。
↑↑↑
「この挨拶が使えるようになるといい!」
と教えてくれたのは、
うちのバイリンガルスタッフたち。
先輩ママとして「大切」だと思った
フレーズなのですね。
そして自分の名前だけでなく
子供の名前を書けるようになりたい!
そう思っていらっしゃる親御さん
いっぱいいます。
ですから、
書き留めましょう。(シュワッチ)
最後に今月の心配ごと。
「台風」「大雨」による被害と、
避難時の意思疎通に使える会話を覚えました。
(使用教材、出典:静岡県)
本日習った平仮名を、書き入れながら。
クラスでは
「みんなで勉強した」「楽しい」という思い出が
記憶に残るよう努めています。
2回目以降も、どんな展開になるか、
とても楽しみです^^
・・・
最後に、もう少し追記。
皆の情報収集源は「SNS」!
そのため災害時の情報収集先として
(大使館情報のほか)
当法人のFacebook、
HICE、出入国在留管理庁、
NHKワールドジャパンのFacebookを
お伝えしました。
過去に県や市が様々に出した資料が
たくさんあります。
授業でも教材として活用していきます。
皆様、おつかれさまでした。