昨年12月23日に行われた「外国人の法律問題~司法ソーシャルワークで解決に導く~」のご報告です。

講師は弁護士の山田博貴先生でした。

 

先生からは、外国人が日本語がわからないことで悩みを相談できないような事態や、

司法に繋がることができない事態を無くすために関係機関の連携の必要性が話されました。

 

ところで皆さんは、「司法ソーシャルワーク」という言葉を聞いたことがありますか。

次の4つのうち、どれが「司法ソーシャルワーク」に当たると思いますか。

 

1、外国人の集まるイベントに参加する。

2、法律の勉強会に参加する。

3、市役所に行って、友達の通訳をする。

4、友達に日本語教室の存在を教えてあげる。

 

答えは・・・全部です。

「司法ソーシャルワーク」とは、

同じ地域に暮らす外国人に関心を寄せて、日本人と外国人が助け合って解決することが大事だという考え方です。

後半は外国人に多い法律相談について、グループワークで解決方法を話しあいました。

離婚、交通事故、在留資格、不当な労働、借金など。

離婚については国籍の組み合わせによって対処は様々です。

日本で離婚手続きをすると同時に、「母国でも手続きが必要」となる場合があります。

また、離婚に伴い在留資格が変わることもあります。

子どもがいるかどうかも関係します。

とても複雑ですので、まずは弁護士に相談されることをおすすめします。

 

この日の参加者の感想を、一部ご紹介します。

・先生の説明がとてもわかりやすい。今まで法律のことで聞きたいことがたくさんあったので、

今日は来てよかったです。(フィリピンの方)

・司法ソーシャルワークという考え方を初めて聞いて、とてもよかった。(日本の方)

・外国人のためになる、重要なテーマだと思います(ブラジルの方、フィリピンの方)

・VISAのことをもっと勉強したい。(日本の方)

・日本の法律としての離婚について、勉強になりました。(フィリピンの方)

・離婚のケースは複雑だと思いました。(国籍不明)

・知っているようで知らないことがたくさんあったので、とても勉強になりました。

このような機会があったらまた参加したいです。(日本の方)

・ケースワークが楽しかった。

皆と相談しながらできたので他の国の考え方も学ぶことができた。(日本の方)

・楽しかった。いろいろ勉強になりました。今日参加したみなさん、先生方やスタッフもありがとうございました。(フィリピンの方)

・勉強になりました。これから何か困ったことがあったら弁護士に相談したいです。(中国の方)

・わかりやすく丁寧な説明でした。受講者が参加してディスカッションする機会があり楽しい講座でした。(日本の方)

 

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なお、この日の様子は静岡新聞12月26日付朝刊にも掲載されました。