文化庁委託「バヤニハン教室in浜北(フィリピノナガイサ主催)」はじまりました

金曜日、一日中はげしい雨で心配しましたが、土曜日はすっかりいいお天気になりました。

 

さて、そんな土曜日、バヤニハン教室の浜北会場がスタートしました。こちらは浜松市より再委託を受けて実施していた「日本語教室・浜北区コース」につながるよう、当法人が文化庁より委託を受けて設置したクラスです(「生活者としての外国人」のための日本語教育事業・地域実践プログラム(A))。

 

その浜北地区で最近、地元の幼稚園から「フィリピンにルーツを持つ園児のご入園が急増していて、対応に追われている」というご相談を受けました。「保護者の皆さんにも日本語をはじめ、日本の子育てや幼稚園教育にご関心・ご理解いただきたい」というものでした。

そして、先生方は「フィリピンのお母さんたちに日本語教室へ行ってもらいたいから、私たちも教室へ行きます!」とのこと。休日返上でご参加くださいました。さらに園長先生から話を聞いた地域の民生委員さんも駆けつけてくださいました。

計画では教室活動が「たった4回しか」ありません。この中で初回、「自己紹介」「ひらがな・カタカナ読み書き」から始める日本語教室の定番中の定番メニューの展開も考えましたが、やるべきことが見えているからこそ、もっと、ちがうアプローチはないか!?

そこで、初回は日本語教室ではちょっと斬新なテーマかも!?いや、史上初かも???と思ったのですが、先生方からお困りごととして事前にいた伺っていた「トイレトレーニング」を取り上げてみました。以下、先生方のお声。

・幼稚園でトイレに間に合わない子もいて…

・入園の年齢までにトイレは自立しておいてほしいんだけど、「幼稚園で教えてください」というスタンスのママさんも多くて…

・トイレへ行くよう促すと怒りだす子もいて…

・でも、言葉が通じなくて。

・言葉が通じないからか子どもたちにもフラストレーションがたまってしまうのか手が出たり、暴れてしまう子もいて…

・理由を伝えて「ダメだよ」って伝えるようにしているけど、外国ルーツの子は理由の部分は意味がわからないので、「ダメダメ」という言葉だけが伝わってますます否定されているよう感じているのではないかしら。このままでいいのかな…

***

そうだったのですか。

しかし、トイレトレーニングがうまくいかない理由は何なのでしょう?事務局としてはそこが気になります。まずは授業でこのテーマを取り上げることで、何かわかるといいな~

というわけで作成した教材。

導入では、こういった動画を見ました(こちら

動画を見ながら、「皆の家ではトイレトレーニングどうしている?」と聞いてみたところ、「う~ん、べつに。トイレ行こうって声を掛けるだけ」

先輩ママ(日本で子どもを育て上げ、もうそのお子さんも30代!なんて方も)も参加しているこのクラスでは、「声掛けの時間帯は意識している?」「おもらししちゃうのは必ず原因があって、おもらしした時間をメモしておくといいよ。その時間の前に今度は声掛けしてみるといいよ」など。

「でも、どうしてうまくできないのかな?お子さん、何か言ってた?」とママに聞いてみたところ、「幼稚園ではリラックスしてトイレできないみたい。帰ってきて慌ててトイレに駆け込むけど間に合わない」と言っていたことがわかりました。

ああ、子供なりに理由があるんですね。

お母さんの生の声(タガログ語)をバイリンガルスタッフが拾い上げてくれたことで、幼稚園側も大事な情報を一つ得ることができました。

当法人としては、こうしたお声を拾える場の提供を推し進めていくことかなと、改めて決意した一例でした。

続いて、事務局として用意していたこの日の教材はこんな感じです。

トイレへ行くときは「でんしゃごこっこ」で声掛けしてみるといいよ~

そういえば、幼稚園生って「~ごっこ」大好き♡

「○○さんのお子さんは、将来何になりたいの?」「Policeman」「それ、けいさつごっこですね~。書いてみましょう。」

「うちの子は、追いかけるの好き。だから警察官」「あ~、おにごっこ!?」など、おしゃべりしながら色々な遊びや職業を「~ごっこ」で覚えました^^

 

次に、子どもが楽しくトイレに向かえるよう「ほめる」のも大事!

男の子→かっこいい!

女の子→かわいい!

好きなキャラクターのパンツを買ってあげることもモチベーション維持のために大事。キャラクターはカタカナが多いですよね~。

こうやって、ひらがな・カタカナを書き込みながら、日本語の文字と音の特徴をつかんでもらいました(日本語の読み書きが苦手というニーズにもお答えしてます)。

また、横で聞いていた先生は、「”かっこいい”って、フィリピンの言葉でなんて言うの?」→「pogi」

「(メモ、メモ)そうだったんだ~。今度、園でも○○くんにもpogiって言ってみるね♪」とおっしゃっていました。やった!脱「ダメダメ」。

ほかにも、「頭はなでても大丈夫?」→「大丈夫。フィリピンでも頭をなでるのは、いいこと」

「よくできたね!はなんていうの?」→「Good job!です」

「…エッ?子どもなのに、いい仕事したねって感じなんだね(笑)」

 

(´∀`*)ウフフ こういうやりとり、有意義な時間です。

 

さあ!そろそろ子どもたちの好きなキャラパン(キャラクターパンツ)を買いに行きましょう~

みなさんは普段、どこへ買い物へ行くのかな?イオン?西松屋?アカチャンホンポ?いえいえ、浜北地区では断然「アピタ」が人気です♪

“アピタ”をカタカナで書き留めました。

 

あと、スーパーでパンツを買うなら「組」で売っているのが安くていいですよね。「この”組”はユニットの意味で、幼稚園でも使われていますね~。お子さんは、なに組ですか」なんて話もしました。

 

では、ちょっとここで情報をまとめてみます。

自分の子は男の子。キャラクターはパワーレンジャーが好き。サイズは120センチ。

 

でもアピタは広い!!どこにお目当ての「パワレンパンツ」置いてあるの~(><)これも、店員さんに聞いてみましょう。どうする?どうやって聞く???

 

ここはフリーで「自分だったらどんなふうに尋ねるか?」を考える、本日本語教室では肝の部分。出てきた日本語を整理して、教師は学習者へお戻しします。

あとで文化庁の日本語学習サイト「つながるひろがるにほんごでのくらし」の動画(レベル1 2-1)などで復習してもらえるといいですね。

最後は記念撮影♪

毎週土曜日、地域の皆さんが浜名協働センターに行こう!という場になり、交流が深められるといいなと思います。私たちも長い目で見て、回数を増やしていけるよう努めます。

本日、このような教室活動が実現したのは幼稚園の先生方のお人柄と熱意の賜物だと思います。「この子供たちをなんとか日本で安心して暮らしていけるように教育しなくては」という熱意、「お母さんたちとわかり合いたい」という温かいお人柄♡

そんな先生方に、このような教室活動へ導いてくださいましたことを、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。Maraming salamat po.(ありがとうございました)

 

★この日の教材①(トイレトレーニング&買い物

★この日の教材②(かぞえてみよう(~まい)

 

「ありがとうございます」山口ハート国際クリニックからご寄付いただきました。

Our heartfelt gratitude to the medical practitioners from Yamaguchi Heart International Clinic! They donated for the Filipinos in Hamamatsu who are sick with covid. May God bless you always! In behalf of our fellow Filipinos, thank you very much!

山口ハート国際クリニックに心から感謝します。COVID-19にかかっている浜松のフィリピン人のために寄付してくださいました。 いつも神の祝福がありますように! 仲間のフィリピン人に代わって, ありがとうございます!

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山口ハート国際クリニック(院長・山口貴司先生

会報誌「FN NEWS」最新号、掲載しました^^

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