文化庁日本語学習動画サイト「つながるひろがるにほんごでのくらし」の「つなひろ活用セミナー」から一年が過ぎました。こちらのセミナーは約1000名近くの方にお申込みいただきましたし、その後も動画配信をしているので、今も多くの方にご視聴いただいています。そのおかげもあり、「つなひろ活用セミナー見ました。ぜひ、フィリピノナガイサの活動をもっと詳しく聞かせてください」というお声を、全国の日本語教育関係団体様から頂戴できるようになりました。

来たる3月11日(土)は、愛知県にあります「東海日本語ネットワーク(TNN)」様よりご依頼を賜り、当団体の活動事例紹介を致します。(担当:半場)

 

 

お申込期限は3月7日までとなっています。ハイブリッド開催とのことですのでぜひ、お一人でも多くの方に聞いていただきたいと思います。重ねて、よろしくお願い申し上げます。(お申込みは「こちら」)

 

ところで、主催者様からのご要望は主に2点ございました。

★「団体の設立経緯と変遷を知りたい」

今回、事例紹介する半場は団体に関わって16年の歳月が過ぎました。移住者コミュニティの形成・維持を考える際、そこに関わるすべての人々の「つながり」、「社会事情の移ろい」は切り離しては考えられず、まさに「団体はなまもの、生きている」ことを、日々の活動の中で実感しています。そのことから、「いつか継承の段階が訪れること」について触れたいと思います。国内でこのような事例を持ち、なおも時代を経て継承されている団体は、全国でも貴重なのだと自負しています。ちなみに当法人の設立は1994年に遡ります。

 

★「地域日本語教育に関わる支援者の心構え」

全国から講座への登壇依頼を受ける際、多く聞かれるものに「日本語教師や支援者が学習者に教えてばかりいる」「学習者が主体的に学ぶことが大切」「だから、それを打ち破るような内容をお願いします」といったものがあります。正解のない地域日本語教育での心の持ちようについて、国家資格キャリアコンサルタントを持つ半場の視点も少し取り入れてお話させていただければと考えています。地域日本語教育の専門性が問われている今、この業界がますます発展していくようなエールになれば幸いです。

 

 

ところで、発表資料を作成しており、気づいたことを少しだけ。

◎こちらは、昨年11月19日にインターカルト日本語学校様で登壇した際に使った資料の一部

 

◎そして、今回発表する際に改訂した資料の一部

 

みなさん、違いにお気づきでしょうか。そうなんです。わずか4か月後の今回の発表に合わせて、「など」という語彙を追記したんです。これはものすごく大きな違いです。特に今年度、顕著なこととして団体に関わる国籍が複数にまたがっていることが挙げられます。フィリピンほか、インドネシア、パキスタン、ナイジェリア、ボリビア、ペルー、メキシコ、ブラジル…

もう、各所で議論しているよりも猛烈に早いスピードで現場は受入れが加速度的に進んでいます。このような点にもしっかり触れていくつもりです。

 

それでは、皆様にお目にかかれますのを楽しみにしています。

東海日本語ネットワーク様、このたびはこのような機会を頂戴し、誠にありがとうございます。