今年も土曜日、教室が始まりました。2021年、どうぞよろしくお願いします。

南部協働センターの入り口にも「新年のご挨拶」を発見。今年もヨロシクなのじゃ(家康くんより!?)

ところで、みなさんは静岡県の「地震防災ガイドブック”やさしい日本語”版」というのをご存じでしょうか。

ウェブサイトからダウンロードもできるのですが、今回は静岡県から冊子タイプになったものをご提供いただきました。

バヤニハン教室ではコレを3月まで教材に使っていきます。

3月までの本テーマの趣旨は、自分の命を守れるよう知識を身に着けること。そして、読んだり書いたり聞いたり話したりしながら、日本語学習も取り入れるという欲張りなメニューに挑戦しています。

そんな中、今日の目標は「地震の大きさについてイメージを持って備えられるようにすること」としました。

さっそく、youtube動画で東日本大震災の動画を検索し、みんなで見ました。巨大地震の揺れを体験したことがない私たちですが、個人の方がアップしていた動画から、大きな揺れの怖さと緊張感を目の当たりにしました。

「このような激しい揺れと恐怖の中で、自分の身を守らなければならない」ということで、全員の身が引き締まりました。

動画視聴後、今日はこのページを使って覚える言葉をオリジナルのワークシートに書き留めていきました。

こちらは静岡県の「地震防災ガイドブック”やさしい日本語”版」の「震度」について書かれたページです
ガイドブックから、今日の目標である「地震の大きさ」をイメージするために必要な言葉を、抽出して書き留めるシートを作りました。
漢字の書き順を講師やボランティアさんたちから教わったり、
わからない言葉を自分たちで調べたりしながら、ワークシートが埋まっていきます。
「消してもいいですか」と講師が聞くと、「待って、先生!」と前に飛んできて板書の写真を撮る皆さんです。コロナ対策で窓を全開にしているので、ホワイトボードが光ってしまい、撮影に苦戦しました。それに、エアコンも効かないのでみなさん厚着です。
さぁ、今日はこれを覚えてくるというのを宿題に出しています。来週は確認テストをしましょう。

クラスではまとめとして、白い紙を渡しています。①今日、おぼえたこと(勉強になったこと・できるようになったこと・わかったことなど)を日本語で文章を1つ書く(紙の左側) ②タガログ語や英語など自分の言葉で自由に書く(紙の右側)

皆が右側に書いてくれたコメントを、スタッフが翻訳してくれました。翻訳後、各自が書いた方の紙は返却します。何を勉強して学んだのかという記録として残しておいてくれると嬉しいです。

皆さんのコメントを読むと、「日本は地震がよく起こる国だ」という認識を持っていることが伺えます。そして、今日の学習をきっかけに「各自が」「これから」気を付けたいと思ったこと、できそうなことを書いてくれていました。

私たちのところは防災教室ではなく、「日本語教室の中にテーマとして防災を取り入れて学ぶ」という手法です。こうして気づいたこと自体が、学びとして得られるような進め方を模索しています。

そして知識としての防災は日本語教師やボランティア、同胞と学びあうだけでは至らないところもあります。このあと3月までの間に、県や市の危機管理部門と協力しながら、展開していく予定です。

最後に、日本語学習としては・・・

防災のほかにも使える汎用性の高い語彙や表現を取り入れるように努めています。今日は覚えた「大中小強弱」の漢字を自分の家庭の中で探して写真を撮る。それを講師に送るという宿題を出しました。ヒント「これらの漢字は家電に多いですよ」。

さっそく、今夜は学習者たちから写真が送られてきています^^

みなさんも、ご自宅の中を探してみてくださいね。