土曜日のクラスは延期していますが、平日の「駅南クラス」は就学に困難を抱えている子供たちのための居場所という機能があるため、委託元の浜松市に相談の上、コロナウィルス感染予防対策を徹底しつつ活動しています。

入室時に記録するシートです。

さて、今日の活動の報告です。このクラスは日本語教師3名、バイリンガル講師2名、通訳1名、算数支援者1名体制で実施しています。それぞれ下記を分担しています。

①算数、数学のうち、おもに計算問題を支援する

②学校の生活に慣れるための初期適応指導

③「できる日本語」を使って、文法指導

④高校受験での面接、作文のための指導

⑤会話など全般(①~④のまとめとして受験にも、日常生活にも、若い子の生きる力にも!?バリエーション広く対応できるような内容)

こうして見ますと「⑤会話など全般」の部分はコーディネーターからの要望が、ざっくりしている割にハードル高いような^^;

しかし、言い渡されているからにはやるしかない…というわけで、今日はこんな感じ。

まずは、みなさんの来日年月日を聞きました。クラスでは日本語をどのように運用するか、ストラテジーやテクニックを添えたりもします。

「いつ日本に来ましたか」は何度も練習済。しかし、会話では「どれくらいですか」と期間を聞かれることも。会話はキャッチボールなので、正確に答えられなくても大丈夫。半年ずつくらいのスパンで、前に「だいたい」を付けて答えることもできます。

今年9月から、平日3日間ほぼ休まずに勉強を続けてきた子供たち。すっかり日本語が上手になっています^^

そこで、言語学習の4つの技能に注目しましょう!

この言葉を使って、辞書形で文章をたくさん作ってください。一行ずつ、思いつくままにノートに書いてね~

出来上がったら、発表します。みんなでシェアしましょ♡

クラスメイトの発表を聞いて、自分が書かなかった文章については聞き取ってノートに書き加えてください。

「Novelって、日本語で何?」「意見を話す→言うの方が自然だね」「レジィオ?ラジオのことかな」などなど。書きたいことがあふれている子供たちは、それを日本語で何というか?興味津々。「さっき、言ったじゃん」「この前、習ったよ」と互いに厳しい指摘と切磋琢磨し合う姿は、生徒間に信頼関係があるからこそ。いいね!

さて、アクセル全開で皆に聞きますよ~

今、皆さんが書いてくれた文章はセルフチェックリストです。すべての文章の前に「日本語で」を付けてみましょう。〇△×…横に書いてみてください。来日してから、ずいぶん日本語を使ってできるようになったこと、増えたと思いませんか?

みんなで勉強すると発見もあり、学びも増えて、なんと楽しいこと♪時間が経つのもあっという間です。

発表の最後には、昨日習った漢字「以上」を使って、「以上です」という締めくくりの実践もしたんですよね。

今後も若い子供たちに、言葉プラスαの力を付けるにはどうしたらいいか?を実践しつつ、社会に送り出してあげたいと思います。

なんて言いつつ、実は子供たちのストイックな自己研鑽と切磋琢磨に刺激を受けています^^