こんにちは。

 

このたび、当法人と

ヒューマンアカデミー浜松校様の共催で、

「やさしい日本語ワークショップ」を

実施いたしました。

 

これに際して、

やさしい日本語ツーリズム研究会に

ご尽力いただきましたこと、

心よりお礼申し上げます。

https://yasashii-nihongo-tourism.jp/

 

さて、報告です。

 

①前半は株式会社電通の吉開章様による

「やさしい日本語」のインパクト

 

②後半は名古屋にある「CHEERS」の

横山晶子(しょうこ)先生が、

 

やさしい日本語のワークショップを

進行してくださいました。

 

この投稿は、

①「やさしい日本語のインパクト」について。

 

本年度、

当法人が「やさしい日本語」講座を企画した

思いとともにお伝えします。

 

本講座のご参加者は、

〇一般市民の方々

〇公的機関の方々

〇日本語教師養成講座受講生

〇外国人定住者など

多岐にわたる分野から

ご参加いただきました。

 

講座はそうした方々に対して、

まずは「共通の導入」という切り口で、

文字通り「インパクト」を

与えられたのではないかと思います。

 

と言いますのも、この「やさしい日本語」は

阪神淡路大震災後、

 

被災地で外国人が情報を得るための

多言語化が準備できておらず、

 

外国人は正確な情報が得られず辛い思いをされ、

日本人も対応に追われて大変…

だったことから生まれたものなのです。

 

そのため、災害時に使う用語や

意思疎通表現については研究が進み、

事例集なども様々に発信されていますが、

 

国籍問わず、日本に暮らすすべての人が

そうした経緯や取組に

関心を持っているわけではありませんし、

 

行き届いているわけでもないのです。

 

外国人がせっせと

日本語教室で災害時の日本語を学んでも、

 

日本人の側が「やさしい日本語」が使えない

となったら、

 

やはり有事には何も機能しないままなのです。

 

そして残念ながら、

日本人だから日本語が話せるということと、

 

誰にでもわかりやすく話す、

伝えられるということは、別です。

 

そのため、

「やさしい日本語」のちょっとしたコツをつかみ、

概要を理解できたらどんどん使って、

 

ご自身のものとして「体得していくコト」

をオススメいたします。

 

さて、実際どのように使うのか?

ということですが、

 

現在、私達の周りを見渡すと

多くの方が来日され、滞在されています。

 

観光の方もいらっしゃいますし、

生活されている方もいらっしゃいます。

 

「お見掛けしたら、日本語で話しかけてみる」

→お相手の反応を見て、「話す日本語を調整する」

(ミスコミュニケーションにめげない精神が必要)

→「繰り返して体得する」

 

→こうすることで交流も深まります。

 

観光の方なら「日本語で現地の人と話してきた」

という思い出を持ち帰っていただけますし、

 

定住の方でしたら、「日本人の友達ができた」

ということに繋がるかもしれません。

 

反対もありますね。

「日本に居ながらにして、外国人の友達ができた!」

職場でしたら、「同僚の気持ちが理解できた」など。

 

ですので、

「やさしい日本語」を話すことを目的と捉えずに、

「やさしい日本語」を一つのツールとして、

 

ぜひ、みなさんの現場にも

この日の話をお持ち帰りいただければと思います。

 

寛容に♡

 

そこから先、

それぞれの現場に合った対応を

していただければと思います。

 

・・・

 

私達の場合ですと、生活相談や情報提供は、

やはり多言語化してほしい!!

 

ということも実感としてとても大きいです。

ただ、このことに行きついたのも、

 

他ならぬ「やさしい日本語」を介して日々、

フィリピン生活者とスタッフ、

日本のスタッフと関係機関が連携し、

理解を深めてきたからでもあります。

 

交流を通して、社会にとって、自分にとって、

必要なことに気づくことがありますので、

 

改めてそのツールの一つとして、

「やさしい日本語」が普及されることを願います。

 

最後に、私達にとっても今回、

何が「インパクト」だったかというと、

 

「やさしい日本語」の魅せ方を

民間にも協力を得て、

アプローチしたという点です。

 

あと、テレビ取材がありました。

(2019年1月8日「静岡あさひテレビ”とびっきり静岡”)

 

今後もいろいろなアプローチで、

法人としての目的に向けて取組を続けて参ります。