12月3日(土)

「給与明細の見方、年末調整と確定申告」という講座を行いました。

(フィリピン、ブラジル、中国、日本の方が30名参加されました)

 

税金の仕組みは「難しい」と思いがちですが、税理士の先生に図で説明していただき、とてもよく理解できました。

先生から、

「税金は”引かれる”ではなく、”預ける”と考えてください」

 

「きちんと税金を納めると、必要なサービスが受けられます」

→もし、税金がなかったら社会はどうなってしまうのか?ということについて、グループに分かれて考えてみました。

 

「国税と地方税は、使い道が違います」

→国へ納めた税金は、「国民全体のため」「海外活動」に使われる。地方へ納めた税金は「身近なこと」に使われているということが伝えられました。

「年末調整と確定申告は勤務形態によって、どちらを行うかが分かれます」

→いくつかの勤務形態のケースを想定して、どちらで行うかを考察しました。

「 所得に関わる控除は、たくさんあります。国がそれぞれの人の事情を考慮してくれます」

→例:医療費控除、社会保険料控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除など。

「扶養控除を受ける際に提出する書類が今年から変わりました」

→変更点と、準備しておくものが伝えられました。

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会場からの質問に、先生が回答してくださいました。

●年末調整の計算を会社が間違えたらどうすればよいか。

●3つの会社に勤めていて、3つの会社から「年末調整はしない」と言われたまま何年も経っている。自分で確定申告はしているが、このままで良いか。

●扶養控除を受けるための年齢制限はあるか。

●扶養控除を受けるための金額の制限はあるか。

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参加者の講座後アンケートを一部紹介します。

●日本で生活している私たちにとっても、知っておかなければならない日本の常識、ルールや法律はとても重要です。20年以上日本で生活していて、このようなセミナーに出席させていただいたのは初めてのことで、知らなかったことが多かったと感じました。

●講師の方、とても解りやすくシンプルに説明してくださって、素晴らしかったです。

●通訳を入れて、もっと言葉が解らない方々にも聞いていただくと非常にためになると思いました。

●とても良かったです。次回は、給料の計算法(給料から引かれる税金の計算)などについても説明していただけないでしょうか。

●わかりやすかったですが、時間が短いので細かい所までお話ができなかったこと残念です。

●感謝の気持ちは一杯です。この機会はまた欲しいです。外国人はありがたいことです。

●日本人ですが、知っていて当然なことも意外に理解できていなかったり、古い情報を引きずっていることもあります。外国人のための「やさしい~」シリーズは、知っているつもりの日本人にも有用だと思い参加しました。基本からお話ししてくださったので、お金と書類の流れを理解することができました。

講座後、いくつか聞かれたお声の中に「外国人にとって日本語を教えてくれるところはたくさんあるけれど、制度や仕組みについてわからないことを詳しく教えてくれる機会が少ない。今日は来てよかった。」というものがありました。

ただ、こうした視点の講座は私たちだけで開催できることではありません。

皆様のご要望やお声を、日本社会のいろいろな機関につなげてご協力いただけるよう、今後も努めてまいります。

 

今回の講座に際しましてご協力を賜りました浜松市、公益財団法人浜松国際交流協会、資料の翻訳にあたってくださったバイリンガルの皆様、そして税理士法人黎明祖父江会計事務所様、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

どうもありがとうございました。