市民社会のイベント学「『ことば』の交流が生まれるレクリエーションを考えよう」

11月23日(木)、「生活者としての外国人」のための日本語教育事業のうち、日本語教育を行う人材の養成・研修を実施しました。

20211123 萩元直樹様 資料

昨年より「学社連携」を同日開催するようにしていますが、前半の講師には社会教育主事の萩元直樹さんをお招きし、「ことば」の意義についてレクリエーションと交流という視点で考えました。

 

ところで次の2つの説明をご覧ください。

①場づくりとは人と人との相互作用の可能性を引き出すために行うこと→「外国人材受入れ・共生のための総合的対応策」の”円滑なコミュニケーション”に通じそうです。

(参考)外国人材受入れ・共生のための総合的対応策

 

②学びを通じた「まちづくり」→「日本語教育の推進に関する法律」の”地域の活力向上に寄与するものである”に通じそうです

(参考)日本語教育の推進に関する法律

萩元さんのお話で面白かったのは、「まちづくり」を山登りに例えてお話いただいたことです。「『まちづくり山』という山頂(目的)では、みんな同じ景色を眺めたいと思っているけど、各分野にも多文化共生の諸課題はあるし、団体によって取組の主体も目標も違う。それぞれが同じ山頂(目的)を目指しているからこそ、補い合うよう連携がするとよいですね」ということでした。

ところで本シリーズ講座にご参加いただいている方々の多くは、どちらかの団体に所属なさっています。当法人もそうですが、実は団体の存在自体が集団の相互作用を持ち合わせて教育的意義に結びついているというのが、市民団体継続の鍵と言えそうです。フィリピノナガイサ設立から四半世紀の歴史も、そうやって脈々と受け継がれてきたのだと、お話を伺いながら感じました。

参加者の講座後のアンケートでも、この「集団で学び合う」「社会教育の意義」というところへのコメントが多く、ご関心が高かったことが伺えました。

社会教育の真骨頂ともいうべき「課題」に向き合うことで、さらに学びほぐしたり、学び合いが深まったりする循環を意識することも、団体そのものが学びを継続していくうえで大切な視点なのですね。

レクリエーションは継続を意識した「学びほぐし」が、より効果的ということがわかります。このことが、これまで萩元さんから何度も伺っていた「知の循環型社会」にもつながることなのだと、改めて実感いたしました。

そのほか、萩元さんがこれまで実践したレクリエーション活動の一部をご紹介いただきました。その具体例を伺って、私たちだったらどのような活動するかをブレークアウトルームで話し合い、考えてみました。

9月20日から第8回目を迎えたこの日、ご参加者のみなさま同士でもネットワークと関係性が深まってきており、このブレークアウトルームでの意見・情報交換の時間が大変貴重だったと、後のアンケートでも好評でした。

そして、他のグループでは何が話し合われていたのか、「共有」は大事ですね。

下記、チャットに書き込まれた内容を一部ご紹介します。

・こども食堂で食事をしながらお話をすることがレクレーションになっているというとこに気付かされました。

・前例踏襲を現状にあったものにしていくことが必要。私たちもレベルアップしていかなければと思った。

・活動のヒントをもらってよかったです。

・なんでもない小さなきっかけが人の価値観を大きく変容させる。

・普段の教室ではなく季節のパーティーやお花見で持ち寄りにすることで、参加者の方が張り切ってお国のものや手料理を持ち寄ってくださると聞いて、それを美味しいね、と食べたり、作り方を聞いたりというのは、良いコミュニケーションツールだと思いました。

・食べ物や歌、アニメなど

・日本語を勉強するという意識が強くて、リクリエーションという考えはありませんでした。例えば、歌を日本語の拍を教えるのに使いますが、もっと楽しめるようにして行けたら、と思いました。

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このメンバーで「学社連携」、後半の成田潤也先生(神奈川県教育委員会指導主事)の講座に続きます。