【報告】地域社会をつくる「ことば」の教育とは

1月28日(土)地域社会をつくる「ことば」の教育とは

神吉宇一先生(武蔵野大学大学院言語文化研究科准教授)にご登壇いただきました。

IMG_5688

講座は、「僕の目標は”教えることにこだわらない人が増えること”」というお話からスタートし、さまざまなアプローチを経て、またこのことに帰結しました。

 

まず、今の社会現象、情勢を踏まえて2つのことが話されました。

一つ目は日本の人口減少について、

「自然に人口減少していくという事態については、歴史上未経験」ということ。

二つ目は、在留外国人数は経済の動きと比例して増えているという事実。

 

つまり、「前例がない事態のところへ外国人が必ず増えていく」ということを、これから私たちは経験していくことになります。

 

日ごろから「多文化共生」「異文化理解」「国際交流」といった分野で活動している私たちはとても気づきにくいことなのですが、日本はこういったキーワードとは無縁に生活している方が圧倒的に多いです。

今から少しずつ、一人でも多くの定住外国人と日本人とが交流できる場を提供し、互いが拒否しないような未来に向けて準備をしておきたいと改めて思いました。

 

このことについて、いくつか活動の実例をご紹介くださいました。

その中で、当会の青年クラスのこともご紹介させてただきました。

FN青年クラス 家電量販店での活動

IMG_5694

 担当者「生徒も楽しそうだけれど、実は私も楽しい」

先生「企画者が楽しい、とてもいいことだよね」

 

さて、先生からは「日本語を教えることから一歩進める必要性」についてもお話がありました。

一歩進めると、教えるではなく「学ぶための支援」という視点になります。

 

そのために、支援者は目的に沿った仕掛けづくりのためのスキルアップが必要になりますし、

その支援者と学習者の関わりを支える行政レベルでのリソースセンターの存在も欠かせません。

 system

そうした環境としての支えが一貫してあり、「経験から学び、振り返り、途切れないサイクルを動かす場」を提供できれば理想的です。

このサイクルの中で、互いの関係を継続し、気づきを得ること…

そして常に存在し続けることができれば、サイクルの中で地域の課題を改善に導く機会も得られます。

 

「また皆といっしょに、たのしくやっていこう」

勇気を分けてもらいました。

 

最後に、参加者のみなさまのお声を一部ご紹介します。どうもありがとうございました。

・具体的な活動例を知ることができて良かった。最近の外国人施策の事情を知ることができて良かった。

・先生のお話は分かりやすくて、とても勉強になりました。日本語教育に関してはあまり詳しくないですが、色々ヒントをいただけた気がします。自分自身も楽しみながらやっていきたいです。

・わかりやすい内容でとても勉強になりました。「楽しく、おもしろく」活動を続けていきたいと思います。

・事例が参考になった。

・日本語教室の役割、「地域づくりの観点から社会全般でコミュニティを取ることが大切」「拠点(接点)の必要性」「地域住民の力を発揮する必要性」といったKEY POINTについて学んだことがよかった。

・これから、私も経験を通して学びたいです。活動に参加します。

・日本語教室に新しい視点が持てた。

・エネルギーをもらいました。何かやってみよう!という気持ちです。また、少し逸れますが日本語教育の関係ではなく自分が所属している別の活動でリーダーを務めています。そこでの問題解決に“ものすごく”良い影響がありそうです。ありがとうございました!!

・日本語教師(支援者)は学習者(地域在住外国人)と地域とを結びつける役割を担っていることを改めて感じた

・日本語教育が社会にいかに重要な役割を持つか実感しました。

・体験型の日本語教室の例をたくさん挙げられていて、とても参考になった。日本語を教えるために〇〇するという発想ではダメだということも良く分かりました。

IMG_5701

 IMG_5705

IMG_5702

 

 参考

この日の講座について、「2016年度外国人集住都市会議とよはし展示パネル」でご報告しました。

2016年度外国人集住都市会議とよはし展示パネル