「日本語教室」×「防災」という組み合わせへの挑戦

こんにちは。1月~3月までは「防災・減災」をテーマにしています。(先週の様子は「こちら」)

下記、1月16日の報告です。

今回も先週に引き続き、静岡県発行「地震防災ガイドブックやさしい日本語版」より、p.1を使いました。

ところで、日本語教室で「防災」をテーマに扱うこと、実はそんなにニーズが高いとは言えません。

学習者の側も支援者の側も、災害への知識を学ぶことについて、大事だと思ってはいるんだけど、「日本語を勉強した気にならない」「日本語を教えた気にならない」という双方の認識が、このテーマを取り上げる際に立ちはだかっています。

「でも、大事なテーマだとは思っている」ことに違いはないので、「(皆の描くイメージの)わかりやすい日本語教室らしさに寄せつつ、防災をテーマにして勉強するにはどうしたらよいか?」ということに挑戦しています。

言い換えますと、地域の日本語教室で「防災」のテーマを、誰もが納得する形で取り入れることを模索している段階…ということになります。

そこで、当法人では行政資料をレアリアにして、オリジナルワークシートを付けてみています。

漢字学習についてはアプリで調べることもできるのですが、自発的にはそれが進まない人が多いこと、でも学習ニーズが高いことから「今日覚えた漢字」という魅せ方にして、取り入れてみています。

そして、学習者たちが「サバイバルで身に着けた日本語を脱して、正しい日本語を勉強したい」と言う点については、文法の整理を取り入れて応えています。

そこで、「自助」においては「すぐ」という副詞がキーワードになるので、それに焦点を当てました。「言葉の足し算」として、「動詞の変化」や「適切な助詞を選んで入れる」ということもやってみました。

ところで昨年、当法人が浜松市から委託を受けて実施した「浜名1期」の教室で、「生活者としての外国人は読むことが苦手…という自己評価を持つ人が多い」という報告をしましたが、このことにも向き合っています。

読解のためのワークシートを、

ハサミで切り離します。
ガイドブックを読みながら、カードの用語との意味を合わせていきます。何度か「バラバラにして、照合して」を繰り返して、最終的にはガイドブックを見なくても組み合わせがスムーズにできるようになったところで…
この問題に挑戦しました。

このような授業の後、皆さんから寄せられた授業の感想ですが…

★私は新しい漢字と日本の文化について覚えました。地震についても勉強しました。

★ひらがなとカタカナを読む練習もできたし、新しい日本語も覚えました。漢字も覚えることができました。いくつかのテストもしました。たくさんのことを習うことができて、先生ありがとうございました。

★今日はたくさん新しいことを勉強しました。漢字を覚えることができてうれしいです。災害のときにすべきことも習いました。

ということでした。日本語教室ではマンネリ化しているように思われる「防災」かもしれませんが、取り上げ方、魅せ方の工夫でまだまだ「新しい学習項目」に変える余地があります。

上記のほか板書をご覧いただきますと、「脱線」でアレンジを加えていることがわかるでしょうか。

来週は、この日に覚えた漢字「山」「海」から、浜松北部で起こりやすい自然災害と南部で想定される災害について、考えてみたいと思います。

ソーシャルディスタンス、ご協力ありがとうございました。